🖤「いらっしゃい」
めめは、笑顔で俺を出迎えた。
部屋着にも隙がなくて、めめがモテる理由がわかる。俺なんか、考えまくった結果、いつも通りのダル着にサンダルだ。無駄な抵抗かもしれないが、軽くメイクだけはしている。酒を飲む可能性も考えて、タクシーで来た。
💙「お邪魔します」
🖤「適当に、座って」
💙「うん」
ソファに座って、雑誌を見ていると、めめが水を持って来て、見たこともない錠剤を手渡して来た。
💙「なに?これ」
🖤「ちょっと飲んでみて」
💙「……何の薬?」
🖤「うーん。内緒。でも、美容にいいやつ」
この時点で断ればよかったのに、バカな俺は、素直に渡された錠剤を飲んだ。
……それからのことは思い出したくない。
しばらくめめと話している間に急に身体が熱くなって、ほてって、あそこが勃ちっぱなしになって、面白がるめめにむちゃくちゃに犯された。男に抱かれるなんて初めての経験だったけど、クスリのお陰か痛みもさほどなく、強い快楽を感じられたことだけが救いだった。その後、トイレに行ったら、ケツの穴からは血が出ていた。
💙「めめ……どうして…?」
🖤「俺に抱かれてみたいのかと思って」
行為が終わって、涙と涎でぐちゃぐちゃになった顔を隠すこともできず、喘ぐように必死の思いで聞く俺に返って来た答えはこれ。
なんでこんな奴のことが好きだったのか自分でもよくわからなくなっていた。
💙「めめ……」
🖤「あ。泣くのとかやめてね。しょっぴー、俺のこと好きなんでしょ」
めめは、俺の頭をぐしゃぐしゃっと乱暴に撫でると、言った。
🖤「時々、愛してあげてもいいよ?」
💙「……………」
これが愛と言えるのか?と言い返したかったけど、そんな勇気も根性もなく。
こんなことをされても完全に消えない恋心が憎かった。未練と片付けるにはあまりにも大きな感情がまだ胸に残っている。
めめの演技が好きだった。
めめの仕事に対するひたむきな姿勢が好きだった。
めめが時折掛けてくれる優しい言葉が大好きだった。
ただの仲間のままでいれば、優しくてカッコよくて憧れの存在でしかなかっためめを、こんなふうに変えたのは俺かもしれない。
俺が恋なんかしたばっかりに、めめを変えてしまった。俺は大真面目に自分のせいにしていた。
コメント
8件
クズめめ刺さる…
はっ⁉️めめ、お前何様のつもり⁉️