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めめが楽屋で寝ている。



💙「本当にいつでもどこでも寝るよなあ」



今日は、机に突っ伏して寝ているので、このまま寝ていたら、顔に跡がついてしまう。

そう思って、でも、綺麗な寝顔に見惚れて、隣に座って起こすかどうか迷っていたら俺だけスタッフさんに呼ばれた。



💙「わかりました。じゃ、それでお願いします」



マイクの調整の話だ。歌番組の収録。生歌で歌う俺は、ちょっとした音量の確認などが必要だった。


楽屋に戻ると、阿部ちゃんがめめの隣で同じように机に上半身を預けて、寝ずにめめを見ている。



💙「……………」



二人が向き合って寝そべる様子は、やっぱりすごくお似合いに見えた。



💛「翔太、どうかした?」


💙「ううん。なんでもない」


🤍「しょっぴーちょっと来てよ、康二くんがさあ…」



気にしてもしょうがない。阿部ちゃんは、たぶん、めめの恋人なんだと思う。俺は、ラウールの元へ行った。




歌番組のスタジオに入る。

俺はつい、阿部ちゃんとめめを目で追ってしまった。おそらく本当の恋人同士の二人。俺は、二人にまとわりつくゴミくずみたいなものだ。

目の前で二人が笑って話している。

めめの手が阿部ちゃんの肩に回されている。胸の奥がズキンと痛んだ。



🩷「翔太、始まるぞ」



佐久間に腰のあたりを叩かれて、俺は我に返った。




収録後。

めめと阿部ちゃんに呼び止められた。



💚「翔太。よかったら、今日俺たちと帰らない?」


💙「いや、俺は」


🖤「いいじゃん。早く終わったし。この後暇でしょ」



……帰るんじゃないの?

俺はめめを見た。めめはにこやかに笑っている。阿部ちゃんは俺たちを見比べて微笑んでいる。

気持ち悪い。

気持ち悪い、なんだこの状況。



🖤「この後、阿部ちゃんと飲む約束してて。しょっぴーもおいでよ」


💙「照!!!」


💛「ん?」


💙「照も一緒なら、いいよ」


💚「お、珍しいメンツだね。じゃ、4人で行こう」



めめの目が笑っていなかった。

照を咄嗟に巻き込んだのが気に入らないのだろう。でも困ったら照に頼っておけば安心だ。何より頼れるグループのリーダーだし、良心の塊みたいなやつだから。照は最初渋っていたが、俺の様子に何かを感じたのか、結局ついて来てくれることになった。

【企画】踏みつけ

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