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逢沢とおると三井ありさとの出逢いは、ある通院先であった。
逢沢は、受付で、診察券と保険証を渡す。
待合室で、順番を待っていると
看護師「三井ありささん、どうぞ中へ」
ふと、その女性を見るとお腹を押さえ苦しそうな顔をしていた。女性が診察室に向かう。
この時逢沢は、その女性と付き合うなんて1ミリも思ってなかった。
程なくして、逢沢は診察を終え病院から出る。
逢沢「なんだ、ただの風邪か」
病院の前にあるバス停のベンチに座る女性がいた。さっきの女性だった。
逢沢もベンチに座る。
女性「へっヘクチュンッ!」
女性がくしゃみをする。
逢沢は思った。くしゃみが見た目と似合わないと。
逢沢「面白いくしゃみしますね笑」
女性「え?そうかな?笑」
これが、ありさと初めて交わした会話だった。
その後もふたりは話す。
女性「風邪だったんだ。私も風邪でお腹痛くなって」
逢沢「胃腸風邪だね。俺もなった事あるよ。」
女性「名前なんて言うの?」
逢沢「俺は、逢沢とおる。君は?」
女性「私は、三井ありさ。」
雪がまだチラつく3月の事だった。
つづく