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学年一の優等生様には
才能がないらしい。
# prsk夢小説注意
# 魔法学園パロ
2024/12/15
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「_じゃあ、夜。この薬を食後にね。
あ、ちゃんと飲めよー」
「はいはい。じゃあねー」
保健室の扉を閉め、
昼の学園の廊下を歩く。
「…錠剤なのは助かるな…」
僕は粉タイプの薬が苦手で、
それは保険医も知っている。
わざわざ錠剤を出してきて、
“僕に合うオリジナル”を調合してくれた。
それに関しては僕も感謝してるし、
とても嬉しい。
僕が出会ってきた人の中でも
全く配慮がない人なんて沢山いたし。
「…そういえば、絵名さんは
大丈夫なのかな…」
ふと、あの時一緒にいた
絵名さんのことが気になった。
「…生徒手帳、には書いてないし…」
部屋番号を調べようとしたものの、
まだそこまでの仲には至ってないし、
流石に生徒手帳にも書いてはいない。
「うーん…絵名さんって定時制だから
今は寮にいると思うんだけどな…」
「ふんふふ〜ん♪」
「…ん?あれは…」
「瑞希!」
「おわっ!?夜?」
「あのさ、絵名さんの寮の番号分かる?」
「絵名?というかなんで
僕が絵名と知り合いだって…」
「絵名さんから聞いたの。それより、
寮の番号!」
「ええっと…確か、430だった気が…」
「ん!ありがと!」
「…何だったんだろ…?」
瑞希から絵名さんの寮の番号を聞き、
僕はその寮へと向かっていた。
「えーっと、428、429、430…あった!
ここだ!」
ピンポーン
インターホンを押し、
部屋の奥から歩音が聞こえる。
「はーい!、って、夜さん?」
「絵名さん!よかった、生きてたんだね」
「あ…夜さんこそ。魔力切れ
起こしかけてたって聞いたけど?」
「ちょっと、それは忘れてよー。
絶対かっこ悪いじゃん。」
「ふふ、とりあえず上がってよ。
ちょっと汚いけどね。」
「え、いいの?じゃあ遠慮なくー」
「それにしても…絵、沢山だね。
全部綺麗で、好きだな、僕。」
絵名さんの部屋に上げてもらうと、
そこには沢山の絵があった。
「あ…ありがと。全部コンクールに
出したやつなんだけどね。」
「え!?コンクール!?何それすご!」
「ううん。全然だよ。」
「いつも特別賞は取れてたけど、
それ以上の賞は取れてなかったんだ。」
「特別賞!?!充分すごいじゃん!!」
絵名さんはそう謙遜するが、僕にとっては
天才だとしか思えない。
「でも、やっぱり金賞とか
銀賞を取らなきゃ認めて貰えないんだ。」
「…認めて貰えない…」
所謂承認欲求と言うものだろうか?
僕が考え込んでいると、絵名さんは
慌てて言う。
「…あ、ごめんごめん。暗い表情させる
つもりじゃなかったんだけど…」
「ううん、大丈夫。」
「…絵名さんって、適正魔法なんだっけ」
「?火属性だけど?」
「火属性なんだ。確かに火属性っぽいかも」
確か彰人も火属性だったし、
性格も似てると言われれば似ている。
「ちょっと、なにそれ?からかってるの?」
急にそんなことを聞いてどうしたのかと
聞いてこないあたり、絵名さんは優しい人
だと僕の頭の中でラベルが貼られる。
「えー、からかってないよ〜」
絵名さんと僕は笑いあった。
そして、心の中で僕は願った。
『こんな楽しい幸せな毎日が、
ずーっと続きますように』と。
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