美郷はキョロキョロしてわざとハンカチを落とした。
「落としましたよ。」若い紳士が拾ってくれた。
「ありがとうございます。」
美郷はか弱い声をだした。
「いいえ。」若い紳士が去ろうとした時美郷は袖を引っ張り
「今度お茶しませんか。」と誘った。
「またお会いした時に。」紳士は笑顔で言った。美郷はスマホに推定年齢と年収を書き込んだ。
翌日美郷はターゲットを探してると紳士の方から寄ってきた。
「この前の。」
「こんにちは。」作り笑いで挨拶した。
「今からランチに行くのですが良かったら。」
「ちょうど空いてて。」美郷は小さくガッツポーズした。
「名前まだ聞いてなかったんですね。」
「小野寺冬樹ですあなたは?」
「福田実夕です。」と偽名を言った。
「良い名前だなぁ。」冬樹は感心した。
「仕事何してるんですか?」
「ITです実夕さんは?」
「私仕事がなかなか見つからなくて…。」美郷は嘘をついた。
「明日休みだから行きませんか?」冬樹は優しく言った。
「ありがとうございます。」とわざとらしく感謝した。
翌朝二人はハローワークに行った。
「彼女が仕事を探してまして。」
「此方はどうですか。」女性は花屋を勧めた。
「私にぴったり!」美郷はわざと喜んだ。
「実夕この後予定ある?」
「ないよ。」冬樹はモジモジしながら
「嫌じゃなけばうち来る?」と聞いた。
「行く。」美郷を家に上がらせた。
「お茶どうぞ。」
「ありがとう。」冬樹のお茶に睡眠薬を入れた。
「頑張れよ。」
「うん。」冬樹は知らずにお茶を飲んだ。美郷は飲みながら様子を見た。
「今だ。」冬樹の財布から金を盗んだ。
「実夕…。」冬樹は深い眠りにつく。タイミングを見計らい家を出た。
「バカな男。」と高笑いして金庫に入れる。
「あれ…?」冬樹は美郷を探し回り財布から金が盗まれた事に気づいた。
「あの阿婆擦れ!」
一方美郷はベッドに寝そべり次の計画を立てていた。
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