君と見た景色

影月奇譚

呪われた刀と、呪われた男の話

龍の神に捧げられた私―碧禮国物語―

「そなたは、我のものだ――」


月の光に照らされ、金粉をまぶしたかのように煌めく銀の髪。神様を信じていなかった彼女の前に現れたその美しい男は、龍神だった……！

進み過ぎた科学のせいで人類は眠っていた神の怒りを買い、滅び掛けた。科学を奪われた人々は古代の生活を送るしかなく、禍があれば生贄を捧げるそんな時代。


人が好きではない神と、天涯孤独だった少女が出会った時、運命の歯車が回り始めた――。

これは生贄とされた少女と、彼女を気紛れで生かした龍神の恋物語。


―碧禮国篇―

いつかその日まで

双子の優司、千鶴は子供時代に厄災に遭い、母親を失う。千鶴は魔物に攫われ、消息不明。優司は絶望し、打ちひしがれていたところをゆうりという女性に出会い、ゆうりと共に千鶴を探すこととなる。

嫁ぎたくない俺と生きる気力がない君

「いいか？お前は生まれてきた時から雨乃家に嫁ぐことが決まっているんだ」
蘭(いやだ。雨乃家には嫁ぎたくない)
「ほら！射間ちゃん！あなたの好きなラーメンよ！わざわざ遠くからお取り寄せしたの！」
射間(いらない。わざざわ俺に構うな。昔はほぼ人として扱わなかったくせに)
蘭(俺の王子様はどこですか？)
射間(もう、生きるの疲れた。死なせろ、w)
※一部水桃要素有

願い叶える不思議な神社

人里離れたとある神社には、何でも願いが叶うと言われていた。