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それでは
どうぞっ。
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桜花side
💜📱「今度はいつ会える?」
私の彼女は単身赴任で遠くで暮らしてる。
いわゆる遠距離恋愛っていうやつ。
🩵📱「ごめん、まだわかんないや。」
💜「そっか、…」
💜📱「お仕事頑張ってね。」
私のことが心配で月一に仕送りをしてくれてるけど、
私と柚葉が会ったのは2ヶ月前。
それも、一緒に居れたのは2、3時間だけ。
💜「流石に、…寂しいよ。」
部屋に置いてあった柚葉のジャケットを羽織り、窓の外を見つめる。
💜「浮気、しないか…」
💜「もう、わかんないよ。柚葉がいてくれたら、全部消えていくのに。」
もちろん、私と一緒に暮らすために仕事を頑張ってるのは分かってる。
それでも、寂しいものは寂しい。
ーーーーー
その日の夜。
私は寝れなかった。
不安が不安を呼んで怖くなって布団に潜り、無理やり目を瞑る。
💜「ははっ、…コーヒーでも飲んで落ち着こう…」
その時。
🩵📱「ねえ、桜花。寝ちゃった?」
🩵📱「もし、起きてたら電話かけて。」
🩵📱「それか連絡して。」
💜📱「電話、したい。」
💜『もしもし、』
🩵『もしもし、桜花?起こしちゃった?』
💜『ううん、起きてた。さっきまでドラマ見てたよ。』
🩵『本当?』
💜『うん、本当。面白かった。』
ああ、なんで素直になれないの。
ただ一緒にいたいだけなのに。
🩵『嘘つき。』
💜『…っえ?』
🩵『本当は寝れなかったでしょ?分かるよ、どれだけ桜花のこと知ってると思ってるの。』
💜『ごめん、』
🩵『ごめんじゃないよ。謝らないといけないのはこっちの方なのに。』
🩵『桜花が寝るまで繋いでおいてあげるからさ。』
💜『うん、ありがとう、』
今は遠くに聞こえる柚葉の声を確かに感じて、気がつけば眠ってしまっていた。
ーーーーー
あれから2ヶ月が経ったある日。
柚葉から“忙しくて無理みたい、ごめんね“と連絡が入り、また会える日が遠のいた。
💜「はあ、…」
💜「もういいや、食べよう。」
折角用意した食事も、今は冷たくなっていた。
💜「まあ、今日はプチご褒美ってことで、」
ーーーーー
次の日の朝。
何やら美味しそうな匂いで目が覚めた。
💜「んえ、…?」
1階のキッチンへと降りていくと、そこには私がずっと会いたかった人がいた。
💜「柚葉、?」
💜「本物、?…柚葉?」
🩵「本物、っ笑。」
夢か現実か分からなくなり、目を擦ってみても目の前には柚葉が居る。
クシャッとしたひまわり笑顔を見て、“ああ、現実なんだ“と自覚する。
🩵「朝ごはん、一緒に食べよう。」
💜「ん、…」
私は思いっきり柚葉に抱きついた。
私は朝ご飯よりも、この大好きな人の温もりが欲しかった。
🩵「わっ、、…寂しかったよね。ごめんね。」
💜「うん、」
🩵「ごめんね。」
🩵「サプライズで来たくって、秘密にしてた。」
💜「夢かと思った、、泣」
🩵「あわわ、泣かないで。」
柚葉は優しく私の頭を撫でた。
その温かさがどうしても嬉しくて懐かしくて、涙が止まらなかった。
🩵「それと、プレゼント。」
💜「えっ、、?」
🩵「お揃いのネックレス、と私がよく使ってる香水。」
🩵「それに、…桜花がずっと欲しがってたもの。」
💜「へっ、?」
🩵「ようやく、2人で過ごせるよ。」
💜「本当に?本当の本当?」
柚葉が見せてきてくれたのはマンションのマスターキー。
🩵「待たせたね。本当だよ。」
🩵「これから、一緒に暮らそう?」
💜「うん、!!」
何気ない1日を一緒に過ごせたら、
未来を語り合って、そっと抱きしめる。
そんな日が続くように。
天使に願う。
You’re my angel.
end。