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チャイムが鳴ってクラスのみんなが下校していく中、私は机の上に数学の教科書を広げる。いきなり発展問題を解くのは難しいから、まずは教科書に載ってる基礎問題を解いてみよう。
(1)は…公式を使う問題だけど、外分点の公式なんだったかなぁ。そういえば私、図形分野が苦手だったわ…(といっても、他の分野も得意な訳ではない)。
(1)はなんとかおっけー(2)は…うわっ直線の方程式じゃん、どうやって解くんだっけ?
「まず傾きを求めるんだろ?」
顔を上げると目の前に七宮先生がいた。
「あれっ?なぜここにいらっしゃるんですか?」
「…暇だったんでな。問題で躓いてないか見に来た」
「わざわざありがとうございます。仰る通りで、基礎問題なのに躓いてます…」
「教えるから見せてみろ」
「お願いします」
七宮先生は私の隣に机をくっつけて椅子に座った。
「中間試験の範囲を復習してるのか」
「はい。でも、解き方とか公式とか思い出せなくて中々進みません…勉強不足ですよね」
「そうだな」
「なっ!!」
「だが、繰り返しその解き方や公式を用いて問題を解くことで、徐々に同じような問題が解けるようになるだろう。成瀬はこれから勉強を頑張ろうとしてるんだろ?伸びしろは相当有るんじゃないか?」
「…確かにそうかもしれません。期末テストまでまだ時間がありますもんね。私、一生懸命勉強しますっ!!」
「よし。この問題の続きを解こうか」