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植まどか
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第5話、読み終えました……!ソニアのペンダントが「闇の魔法石」だったという衝撃の真実、胸が苦しくなりました。両親からもらった大切なものが、まさか魔力を奪う違法な石だったなんて。それでも平気なふりをして「ありがとうございます」って言う姿に切なくなりました。ハルさんの「絶対守るから」という抱擁に救われますね。うなされるソニアの「頑張ったよ」というセリフも刺さりました。強化期間、どうなるのか気になります!
第四話
「そのペンダントってどうしたの?」
荷馬車を停めた後二人でいるとき、突然ハルさんに聞かれた。
これは……お父さんとお母さんから貰ったお守り? ……あれ? なんだっけ……
「これは、産まれて直ぐに、両親が私に向けて買ってくれた物なんです。姉と色違いで、貰ったんですけど、いつの間にか、お守り化してました」
あれ? あの時、黒っぽい魔力があったような……それって、もしかして、呪いだったり……
ハルさんは眉間にしわを寄せながら「お守りか……少し、見させてもらっても?」と硬い声で言った。
私は頷いて、ペンダントを渡した。
嫌だよ。そんな現実。見たくない。両親が、敵だったとか、話がよく出来過ぎ。そんな事、ないよね……
ハルさんが一目見ると顔色を悪くして、私に返した。
このペンダントは、金メッキに、黒いドロップ型のトップが付いている。
そのトップは、角度を変えると色が変わってとても綺麗だったし、金色のワイヤーで華やかにされているけど、昔、魔力があるように見えたのをはっきりと覚えている。
私は、悪寒が走った。このペンダントの所為で、私の魔力が奪われたのなら、お母さんとお父さんが私を……
「ソニア。落ち着いて聞いて。これは、闇の魔法石。裏の商人もあまり持っていない。これは、両親がくれたんだよね」
私は頷くしか選択肢が無かった。本当は、頷きたくなかった。
嘘っ……何で私が……
仕方無く、決別をして、頑張ったのに……
泣かないように、平気を演じるように、必死だった。本当は、怖くて、泣きたくて……現実から逃げたくて……誰か、助けて……
「闇の魔法石って、違法じゃ……」
「うん。そうだよ。でも、、親権を持ってる人に責任がある。でも、場合によっては、それを売った人が裁かれる事もある。両親は、裏の世界にいるような人なの?」
いや……絶対、そんな度胸が無いよ。私に気圧されるくらいなんだから。
「言ったら悪いんですけど、私の方が頭はいいはずですし、大きな畑を営んでいますので、街への遠出は無理です。それに、魔力はあまり多い家系でもありませんし……」
「そっか。じゃあ、ジュエリーショップの人が利用しようとして、売った可能性が高いね」そう言ってハルさんは私の頭を撫でた。
一体、誰に狙われてるの……怖いよ……精一杯、頑張ったよ……助けて……
私はペンダントを思い切り握った。
泣かないように、顔に出ないように、心配かけないように頑張った。でも、怖い。
「怖かったよね。苦しかったよね。今まで、気づけなくてごめんね。絶対、守るから」
そう言ってハルさんは私の事を抱きしめた。
ハルさん……ありがとう。
でも、これは、私への罰。日本であんな事をしてしまったのだから……
「ありがとうございます。少し軽くなった気がします」
「そっか。疲れただろうし、休んでて。ご飯の準備をしてるから」と言って私の事を撫でた。
私は力無く頷いた。
✮
「……って事があったんだけど……」とハルがため息交じりに口を閉じた。
まじか……
ソニアのペンダントが闇の魔法石……くそっ、何で気づけなかったんだ……
「レイ。僕だって同じだよ。悔しいよ。だから、これからは、何も後悔しないように、行動するんでしょ?」
そうだけど、それにしても……何かあってからは遅いんだよ……
拳を握っていると、オメロが「レイこそ、抱え込み過ぎ。勇者候補ってのは、知らないだろうけど、ソニアも、あの感じだと何かは悟るでしょ」と僕の背中を優しくさすった。
あ、勇者候補……
ハルが『もしかして』って言うように「ん? 忘れてたの?」
図星っ! こんなに図星な事ってあるの?
「レイって、口には出さないけど、よく見れば、顔に全部書いてあるんだよね。ははっ」とさっきの重い話を吹き飛ばしてくれる。
……風が得意なハルらしい。天気だって読めるし、魔法も風が得意だし……凄いな。
和やかな空気の中、「わた……し……頑張、っ……たよ……」とソニアがうなされていた。
ソニア……僕は、何もできない……
ハルが魔法で心を落ち着かして「ゴメンね。僕たちは、何もできないんだ」と呟いた。
「まぁ、僕たちは、ソニアの心の傷を癒すのと同時進行で、強化期間にしようか。人目の無い、裏道を進むから、変な魔獣も出てくる。気を抜かないように」
強化期間……楽しそう。でも、気を抜いたら、駄目……よし。頑張ろう。
「うん」「分かってるよ」
僕たちは一緒に頷いた。