「………」
予定通り、夕食をご馳走になり
その後、告白をされ…断った事…
ちゃんと全部、岩本に伝えた
「そう、そんな事が…」
「うん…」
全部、大人しく聞いてくれていた岩本に【嫌な話、聞かせてごめん…】と呟くと【隠さず全部、話してくれて嬉しかった】と頭を撫でられた
「でもさ…」
「ん?」
「後悔してない?」
「?」
「あんなに辛そうな顔をする程、好きだったんでしょ?」
あの時見た渡辺は、きっと別れて相当落ち込んでいたのだろう
凄く辛そうで泣きそうに見えた
「うん、凄く好きだった…涼太の事…」
素直に答える渡辺に、自分で聞いたはずなのに
胸の奥がチリッと焦げた様な感じがする…
「あの頃の俺は今よりもっと純粋で、ずっと2人で居られると思ってたから…別れるって言われてショックだった…」
過去を思い出す様に、目を細める姿に
嫉妬心に火が付いた
「………」
急に黙り込む岩本
「照?…うわぁ!」
不思議に思って、声を掛けると
腕を掴まれ抱き寄せられた…
「翔太の身体から、舘さんの匂いがする…」
さっきまで一緒に居たのだから当然なのに
岩本は、それが気に入らない…
「俺の匂いに上書きするから…」
「えっ…ちょっ…!」
有無を言わさず抱き上げて、そのまま寝室へ直行する
渡辺の身体をベットに降ろし
その上に覆い被さる様にして密着する…
「翔太…今日俺、止められないかもだけど…翔太が嫌がる事はしたくない。だから痛いとか辛いとか思ったら、遠慮しなくて良いから…俺の事殴ってでも止めて欲しい」
切羽詰まった様子で、そう伝えてくる岩本に
「良いよ。俺も、照の全部が欲しい…」
渡辺はそう呟いて、自分から唇を寄せ口付けた
コメント
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え?4話?ってなって、これぶっ飛ばしてたのに気づきました🥹🥹更新ありがとうございます!