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#ミステリー
鬼霧宗作
202
さなめ
538
江藤ルミエール
415
そんな彼女を冷ややかに眺めていたスダが、口元に皮肉な笑みを浮かべながら一歩前に出た。
「なるほど、教師と生徒の禁断の愛ですか。いやぁ、いいですね。純愛、かぁ。これを皆さんがどう受け止めるか、非常に興味深いですね」
スダの冷徹な声が教室に響き渡る。
まるで状況を楽しむかのようなその態度に、教室の空気はますます重く沈んでいく。
梨々花はスダの言葉に反応することなく、ただじっと梶原の遺体を見つめていた。
その背中は小さく震えており、心の中で何かを抑えているようだった。
梨々花の横にいた、同じくギャルな伊豆原星華《いずはらせいか》は、複雑な表情で梨々花を見つめていた。
サークル内ではいつも一緒にいた親友だが、今は言葉が出てこない様子だった。
「付き合ってたのは知ってたけど……結婚だなんて聞いてなかったよ」
星華は絞り出すように言った。
その声には、驚きと切なさが込められていた。
「ごめん……この旅行中にみんなに伝えようと思ってたの」
梨々花は涙をこぼしながら答えた。
「なんで……なんで親友の私に先に教えてくれなかったのさ……! こんなことになる前にさぁっ!」
星華の声は震えていた。
その声に、教室中の誰もが何かしらの感情を抱き、胸が締め付けられるような気持ちにさせられた。
梨々花は「ごめんね」と泣きながら謝り続けたが、星華はそんな彼女をしっかりと抱きしめた。
「梨々花、つらいね……私が受け止めてあげる。こんなゲーム、まともにやる必要なんてないから」
「星華……うん、そうだよね……」
梨々花は、星華の胸に顔を埋め、涙を流した。
二人の間には確かな友情の絆があることを再確認する瞬間だった。
その絆こそが、今の恐怖と絶望の中で唯一頼りになるものに感じられた。
「なにがひーくんよ……」
声の主はサークル長の雫だった。
ついさっきまで冷静にチームをまとめ、状況を整理していた彼女だったが、梨々花の告白にその態度は一変していた。
「ひーくんこと、均さんと私……結婚する予定だったのよ」
その言葉は、教室内にさらなる衝撃をもたらした。
梨々花と同じように、梶原との関係が深いことを告げられた瞬間、教室内の空気は再び変わった。
全員が言葉を失い、目を見開き、雫の告白を信じられない思いで聞いていた。
コメント
1件
うわあ、第21話、一気に人間関係が複雑に絡み合ってきましたね…。梨々花と星華の抱きしめ合うシーンは、そんな状況だからこそ余計に胸に来ました。そして雫の告白! 「結婚する予定だった」って、これはもう全員の疑心暗鬼が加速する伏線ですよね。スダの冷ややかな語り口も相まって、読んでいてゾクゾクしました。次の展開が気になります…!