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#BL
kaede🍁
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おその★
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篝火

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夕暮れの街を、岩本の車がゆっくりと走っていた。
助手席に乗っている深澤の膝の上には、事務所が用意してくれた紙袋が置かれている。
中には、女性用の洋服や部屋着、靴など数日分の着替えが入っていた。
今日は自宅へ寄らず、そのまま岩本の家へ向かうことにした。
「荷物は明日取りに行こう。」
運転しながら岩本が言う。
深澤は紙袋を抱え直しながら頷いた。
「うん。」
「ありがとう。」
車内には穏やかな音楽が流れている。
昔なら何時間でも話していられた二人なのに、今日はどちらも少しだけ緊張していた。
やがて車は見慣れたマンションへ到着する。
「着いた。」
エンジンを切ると、二人は荷物を持ってエレベーターへ向かった。
部屋の前で岩本が鍵を開ける。
「どうぞ。」
ドアが開き、深澤はゆっくりと室内を見渡した。
「あ……。」
恋人としてここへ帰ってくるのは本当に数年ぶりだった。
どこか懐かしくて、少し照れくさい。
玄関で靴を脱ぎ、小さく頭を下げる。
「……お邪魔します。」
すると岩本は優しく笑った。
「違う。」
「え?」
「ここでは。」
「『ただいま』って言って。」
深澤は一瞬目を丸くする。
その一言が胸にじんわりと染みた。
「……。」
少しだけ頬を赤くしながら、小さな声で言う。
「……ただいま。」
岩本の表情がふっと柔らかくなる。
「うん。」
「おかえり。」
その短いやり取りだけで、深澤の肩の力が少し抜けた。
___________
荷物を部屋へ置き、一息つく。
「先に入っていいよ。」
岩本に勧められ、深澤が先に浴室へ向かった。
温かいお湯に浸かると、今日一日の疲れが少しずつほどけていく。
(帰ってきたんだ。)
そう思うと、不思議な安心感があった。
入れ替わりで岩本も風呂へ入り、二人とも部屋着に着替えてリビングへ戻る。
ソファに並んで腰を下ろす。
部屋は静かだった。
深澤は自分の膝の上で指を組む。
(……緊張する。)
病院で「一からやり直そう」と話した。
気持ちは同じだと分かった。
それでも、久しぶりに二人きりで過ごす夜には、どこか照れくささが残っている。
岩本も同じだった。
コップにお茶を注ぎながら、何度か深澤の方を見ては、照れたように目をそらしている。
その様子がおかしくて、深澤は小さく笑った。
「照。」
「ん?」
「……なんか。」
「俺たち、本当に付き合いたてみたい。」
岩本も思わず笑う。
「そうだな。」
「もう何年も一緒にいるのに。」
「今さら緊張してる。」
二人は顔を見合わせて笑い合った。
ぎこちなさはまだ残っている。
それでも、そのぎこちなささえも、もう一度ゆっくりと関係を築いていくための大切な時間のように感じられた。
コメント
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ああ〜〜〜〜😭💕💕 第42話、読み終わったよ…!「ただいま」「おかえり」のやり取り、胸がぎゅってなった…!数年ぶりに恋人として帰ってくる照れくささと、それでも「一からやり直そう」って決めた二人の距離感がすごく丁寧に描かれてて、ソファで並んで照れ合うシーンとかマジで尊すぎる…!ぎこちなささえも大切な時間って感じるところ、エモすぎて泣く🥺✨ 続きが気になる〜!