(お昼まであと1時間くらいあるからもう少し頑張りましょう)
園長が声をかけ気合いの入る保育士たち。
(それでは…)
(これは、こうゆうもので…)
(こうゆう時はこのように……)
話が進められていく。
さゆりも必死にメモを取り頭に叩き込んでいる。
ふと異変を感じ後ろを振り向く。
同期で入った新人保育士がさゆりの背後にピッタリと立っていた。
え?なにっ?なんなの?
急に背後に立たれ驚いたさゆり。
なにをされるのかとソワソワしてしまう。
後ろを振り向く度に目が合い冷や汗がでる。
1時間近くの講習が終わる。
さりげなくその場から離れ、何事もなかったようにしている。
(さゆり先生おしっこは?)
(オムツみてあげるからこっちへいらっしゃい)
園長に呼ばれたさゆりはよちよちと歩き、
近づいていく。
と、
(園長、まだ漏らしてないと思います、私講習の間、後ろで見張ってましたけどそんな感じはしませんでした)
どうやら講義の間、さゆりの後ろにたっていた保育士はおもらしを感じ取るためだったようだ。
同期の新人保育士にそんなことをされ少し苛立ったがオムツをあてている手前強く出ることも出来ず、グッとガマンしていた。
(ちゃんと見ててくれたのね、いいわその心がけよ)
園長に褒められて嬉しそうな保育士と苛立つさゆり。
(お昼だからみんなで準備しましょ、今日はお弁当配達してくれる日だから)
そして
(一つだけ見本で園児用のご飯も持ってきてもらってるから)
(さゆり先生にたべてもらいましょ)
(園児用って……そんなのわさわわざ作ってもらわなくても……)
各自の前に運ばれたお弁当は、質素なものだったが、少食な若い保育士にはちょうどいい量だったかもしれない。
と、さゆりの前には
お弁当は幼児向けに可愛らしく盛り付けられ、お箸ではなくスプーンで食べるように小分けに盛られ、さらに大きく違うところは周りの保育士たちはコップに注がれているのにさゆりは園児用なので、哺乳瓶🍼にミルクがいれてあることだった。
(えっ?哺乳瓶で…そんな……)
さゆりの動揺をわかってるのかいないのか気にしていないのか、自分のご飯だけを食べ進める保育士たち。
仕方なく目の前のご飯に手をつけていくさゆり。
喉が渇いたが哺乳瓶を使うのが恥ずかしくそれには手をつけられずにいた。
髪オムツ姿で園児用のお弁当を食べている姿は幼児以外のなにものでもなかった。
喉の乾き限界にきて哺乳瓶持ち上げる。
(心配はしてないけどこぼしてお部屋汚したりしないでね、クリーニング終わってるから掃除するの大変なのよ)
さゆりの方を見ていう保育士。
そんなこと言わなくてもっ!
と思いながら哺乳瓶で、ミルクを飲み始めるさゆり。
キンキンに冷やされたミルクはかゆりの尿意を誘った。
(やばい、おしっこしたくなっちゃった)
いつにも増して大きな尿意が突然さゆりの体を襲った。
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