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シンヤはレオナードの胸部を刺激している。


「これが魔力の流れだ」


「魔力の……流れ?」


「そうだ。今、俺はお前の体の中に流れている魔力を動かし、循環させ、操作している」


「そ、そうなのか?」


「ああ。これを効率よく行うと、体内の魔力回路が刺激され、魔力の総量や出力の向上が狙える」


「マジかよ……。すげぇ……」


レオナードの顔が驚愕に染まる。


「信じられないか?」


「そりゃ、まあ……」


「じゃあ、やってみるか。とりあえず、この状態で深呼吸をしてみろ。ゆっくりで良いからな」


「う、うん。わかった」


レオナードは言われた通りに、ゆっくりと深く空気を吸い込み始める。

すると、その体がビクンっと跳ねた。


「んんっ!?」


「どうだ? 体の中を流れる魔力の感覚はつかめたか?」


「わ、わからないけど……。何かを掴めた気がする……」


「そうか。じゃあ、もう少し続けていくぞ」


「ええ!? まだやるのか!?」


「当たり前だろう。俺がお前に教えるのは、その方法だと言ったはずだ」


「で、でもよぉ……。なんかさっきよりも変な感じがして……。その、なんていうかさぁ……」


レオナードがモジモジとしながら、言い淀む。


「なんだ?」


「あのさ……。なんつーか、こう、ムズムズするっていうか……。胸の奥が熱くなるって言うか……。オレ、おかしいよな……。その、恥ずかしくて……」


レオナードが消え入りそうな声で呟く。

その顔は羞恥で真っ赤になっていた。


「安心しろ。体内の魔力が循環しているときは、体の感度が増すんだ。ミレアにも同じことをやったから間違いない」


「そ、そうなのか?」


レオナードがミレアの方を見る。


「シ、シンヤ。それは言わない約束ダ……」


ミレアは恨めしそうにシンヤを見つめていた。


「ああ、そうだったな。すまない」


屋敷の寝室でミレアの魔力を刺激した際には、彼女はずいぶんと乱れてしまっていた。

そのことを思い出したシンヤは、思わず苦笑する。


「と、とにかく、続けるぞ」


「お、おう……。頼むぜ」


シンヤは、再びレオナードの胸に両手を当てた。

そして、そのまま魔力を活性化させる。


「んっ!? ふぅ……、ふぅ……。んっ!?」


レオナードがピクッ、ピクッと体を震わせる。


「どうだ? 少しはコツをつかんだか?」


「あっ、あんっ!? くっ、ダメだっ! これ以上は無理だって!」


「無理だと思うから無理なんだ。限界を超えろ」


「無茶言うなよっ!? うっ、あぅっ!?」


レオナードは必死に堪えようとしているようだが、どうしても声が出てしまうらしい。

その体は小刻みに震えている。


「根性のない奴だな。一度出してしまえば楽になるかもしれんぞ」


「え?」


「どれ、手伝ってやろう」


シンヤはそう言うと、レオナードの股間を無造作に掴んだ。


「ひゃんっ!? ちょっ!? どこ触ってんだよぉ!」


「ずいぶんと小さいモノだな……。これでは触られるのを嫌がるのも頷ける」


「なっ!? そ、そういう問題じゃなくてぇ!!」


「まあいい。遠慮するなって。ほらほらほら!」


「う、ううっ!? ああっ! はあっ! ああっ!!」


レオナードが全身をガクンガクンと痙攣させながら、激しく喘ぎ声を上げる。

まるで陸に打ち上げられた魚のような有様だ。


「どうだ? 気持ちいいか?」


「き、気持ちよくなんかねぇよ! この変態野郎がぁ!! どうせ、鍛錬なんて嘘だったんだろ!!」


「嘘なんかじゃないぞ。終われば分かるさ。さあ、そのためにも続けていくぞ」


「あっ!? ちょっ!? 待て待て待て待て!!!」


レオナードの制止を無視して、シンヤは手の動きを速める。

すると、彼はすぐに高みへと昇っていく。


「くうっ!? ああっ!! ああああああ!!!」


レオナードが絶叫を上げ、腰を突き上げるようにして果てた。

プッシャァアアッと勢いよく液体が飛び出し、彼のズボンを汚していく。

男が出した液体だ。

普通であれば、シンヤは嫌悪感を抱いて当然である。

しかし、なぜか彼はそういった感情を抱かなかった。


「はあ……、はあ……。ちくしょう……。もう許してくれよぉ……」


レオナードはぐったりとした様子で、荒く息を吐いていた。

その瞳には涙さえ浮かんでいる。


「まったく情けない奴だ。こんなことでへこたれていては、立派な高ランク冒険者になれないぞ」


「オレは高ランク冒険者になんかならねえよ……。なれるわけがない……」


「何を言っている? さっきまではあんなに元気だったじゃないか。男なら、これぐらい耐えてみせろ」


「だからオレは男じゃ……」


レオナードの言葉は、またしてもシンヤによって遮られた。


「大丈夫だ。俺を信じろ。必ず強くしてやるから」


「うう……。わかった……。わかったよぉ……」


レオナードは観念したように呟いた。


「よし。それでこそ男というものだ。それでは、一度出して落ち着いただろうし、再び胸から魔力を流し込んでいくぞ」


「…………」


レオナードは無言で力なく頷く。

生意気な自信家の少年(?)レオナードは、シンヤにより肉体改造を施されていく。

こうして、彼の肉体はいろんな意味で魔改造されてしまったのであった。

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