テラーノベル
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村上真都の家は、都心のこじんまりとしたマンションだ。
この部屋は名義上は社会人の兄のもので、表向きは兄と弟の二人暮らし。しかしその兄も、現在では結婚間近の恋人のマンションに入り浸り、半同棲のような生活をしているため、ここにはほとんど帰って来ない。
実質一人暮らしの村上は、大学の友人を時々家に呼んでは、朝まで酒を飲んだり、ゲームをしたり、バイト先である家庭教師の現場以外では年齢相応に、ほぼほぼ自堕落な生活を送っていた。
🤍「いらっしゃい」
しかし亮平が初めて彼の家に上がった時、村上は、そんな怠惰さなどおくびにも出さず、部屋は清潔に掃除を行き届かせ、物で散乱していた自室は整頓され、完璧な形で教え子を出迎えた。村上は大切な亮平の前では、あくまでも真面目で地味な大学生を装っている。亮平には絶対言えない自身の少年趣味も、決してわからないように細心の注意を払っていた。
🤍「ここに来るまで道に迷わなかった?」
💚「先生のくれた地図が正確だったから、何の問題もありませんでした」
亮平はニッコリと笑う。上気した顔で自分を信頼し、崇めて見上げる亮平は本当に可愛らしい。村上は嬉しくなってその両頬を自分の大きな手で包み込んだ。
🤍「ほっぺた、冷たいね…。外、寒かったかな?」
💚「いいえ、それほどでも///」
ぎこちなく答える亮平の頬がさらに赤くなる…。村上は笑って、彼を家に上げた。
🤍「コーヒー…は、苦いかな。紅茶なら飲める?」
💚「はい。紅茶、大好きです」
そう言ってはにかんで笑う亮平。本当に好みだと村上は思った。
このまま勉強だけで帰しても良かったが、これではそういうわけにもいかなくなりそうだ。村上の頭の中は、この後、亮平とどう楽しむかを考え始めている。そして嬉しいことに、きっと亮平もそれを望んでいるはずなのだ。
ケトルでお湯を沸かし、ティーパックで紅茶を淹れる。お茶受けに、冷蔵庫に用意しておいたケーキを小皿に乗せ、亮平の前に差し出した。
💚「いきなり、ケーキですか?」
🤍「うん。いきなりお茶。変かな?」
💚「いいえ、嬉しいです。勉強前の糖分補給ですね。僕もよくラムネとか食べるし」
早口で言う亮平が緊張しているのがわかり、微笑ましい。
🤍「…そう、糖分糖分。ショートケーキは好き?」
💚「はい。大好きです。ありがとうございます」
他愛もない世間話に花が咲く。時間の経過とともに、亮平の緊張も幾分解れてきたようだ。今では村上の家に二人きりでいることの喜びの方が勝っているような顔をしている。村上はそんな亮平を心から愛しいと思った。そして、紅茶を飲み、遠慮がちにケーキを頬張る亮平があまりに可愛くて、ついつい悪戯がしたくなった。
🤍「亮平くん。俺のイチゴ、あげる」
村上は、自分のケーキの上に乗ったイチゴを咥えると、それを指差した。最初、何のことかと訝しげにしていた亮平は、村上の咥えたイチゴを手で摘まもうとした。しかし、村上は首を振り、亮平を見つめる。
亮平は、顔を赤らめてしばらくもじもじした後、その小さな口で、村上の咥えたイチゴを反対側から咥えた。二人の唇が重なる。でもそれはほんの一瞬のことで、亮平は真っ赤になってそのままイチゴを咀嚼し、ごくりと飲み込んだ。
口の中に広がる酸味…。
これが自分の人生初めての自分からしたキスの味。ファーストキスがこんなに甘酸っぱいものだなんて、自分は一生忘れないだろうと亮平は思った。これは大切に胸の中にしまっておきたい、本当に大切な想い出になるだろう。
🤍「じゃ、さっさと勉強しちゃおうか?」
💚「………はい」
しばらくはどこか浮き足立っていた亮平だが、何とか頭を切り替えて、それからは集中して問題に取り組んだ。
◆◇◆◇
💚「あの……先生?」
そろそろ終わりの時間が近づいてきた頃、亮平が遠慮がちに言った。
🤍「ん?」
ちょうど亮平のサラサラしたストレートヘアを眺めていた村上は、その髪に手を伸ばして、彼の頭を遠慮なく撫でている。亮平はされるがまま、しかし再び緊張した面持ちで、ぽつりぽつりと話を続けた。
💚「この間……先生が駅で人といるの見ました…」
🤍「んー?誰だろ?友達かな?」
💚「ピンクの髪の……」
🤍「ああ……」
亮平は何も言わずに村上を見つめている。
物言わぬ真剣な目と、その震える口元で、村上は亮平が何を見たのかを悟った。
そして、にっこりと微笑む。
🤍「あいつはただの友達だよ」
💚「とも…だち……?」
そして、村上はそっと亮平を抱きしめる。
🤍「俺が好きなのは、亮平だけだから」
その甘い囁きは、未だ恋を知らない一途な亮平を蕩けさせるには十分だった。
◆◇◆◇
💚「あっ……んっ……っ」
外では夕方を知らせるチャイムの音と、物悲しい帰宅を誘うメロディ。亮平を攻めながらも冷静な村上は、その音色を聞き、そろそろかと手の中の亮平自身を扱く動きを早めた。
大きな手の中にすっぽり収まる亮平の肉茎は、小さいながらもしっかりと男子であることを主張し、今はもう爆発寸前に張り詰めている。
💚「せんせ…っ……おれ…っ…おかしくなっちゃう……」
🤍「イイよ。物凄く可愛い……」
わざと息混じりの低音で囁くと、亮平は余裕なく何度も浅い呼吸を繰り返した。
💚「ねぇっ……せんせ……」
自分では気づいていないのだろう、本能的に腰を振る亮平は、村上がそれを口に咥えようとしたタイミングで、呆気なく精を吐き出した。
💚「あっ、あん、あん、あん」
ぴゅっ、ぴゅっ、と白濁が村上の美しい顔を汚していく…。突き出した腰を震わせて暫く余韻に浸った後で、亮平はその事実に気づいた。
💚「ごっ、ごめんなさいっ!!」
そして。
驚くべきことに、そのまま跪いた亮平は、村上の顔を汚したその飛沫を、自らの舌で舐め取り始めた。隠微な音と、くすぐったい感触。しかし亮平の顔はなんだか官能的で…。村上の手元には咄嗟に引き寄せたティッシュの箱がある。しかし、伸ばす手は止まって、村上は堪らず亮平の小さな顔を包み込むと、唇を貪るように愛し始めた。
🤍「亮平くん……。キミって最高だね」
💚「んっ……はぁっ……」
期待以上、想像以上の逸物だ。
亮平は生まれながらに、男娼のような特性を持っていた。誰に教えられてもいないのに男を唆る術を備えている。こんなことは、村上の予想を遥かに超えていた。
💚「んっ!……んぅっ!……はぁ、あん…っ」
そして、今では村上の舌を受け止め、味わうように情熱的に応えている。村上の胸は嬉しさで踊る。
このままいっそ最後までいってしまおうか?
いやそれではこの小さな身が持たないだろう。逡巡が彼の頭の中を素早く駆け巡り、一つのアイデアに行き着いた。
🤍「ねぇ、亮平くん。四つん這いになって」
💚「先生……?」
村上の指示に従い、おそるおそる四つん這いになる亮平。不安で後ろを振り向くと、そのまま前を向くように言われた。
すごく、恥ずかしい……。
何をされるのかわからない不安と、いけないことをしている興奮、そして、村上への焦がれるような愛情が今の亮平を支配している。
やがて。
カチャカチャとベルトを外す音がしたかと思うと、大きな身体が後ろから覆い被さるのを感じた。真っ黒な影が自分を覆っている。
村上は片手で亮平の小さな肩を掴み、股の間に反り返った自身をあてた。亮平の視界にも、出し切って小さくなっていた亮平の花茎の下から、凶暴な肉棒が姿を現す。
💚「先生…熱い……すごく」
掠れた亮平の声は嫌がってはいない。
そのことを確認すると、村上は今度は亮平の前を再び握り、ゆっくりと揉みしだく。亮平の耳に興奮した村上の呼吸が伝わり、鼻からは強烈な香水の香りがしている。くらくらと目眩がするような初めての体験に、亮平はまた高まっていく。
🤍「俺たち、一緒だね」
💚「いっしょ?」
亮平は目を閉じ、口を薄く開けて、喘ぎ始める。二つの性器が擦り合い、ぶつかる亮平の尻と村上の腹が渇いた音を立てる。
そして、お互いの先端から漏れ出す愛液が混ざり合い、こちらも卑猥な音を立てていた。
💚「あっ、あっ、あっ。出ちゃう……」
可愛らしい降参宣言。村上は最後、突き上げるように亮平の腿の隙間で己を扱くと、俺も、と小さく言って、亮平の倍の欲を吐き出した。
◆◇◆◇
💚「また来ます」
頬を赤らめて、俯く亮平を抱きしめ、頬にキスを落とす。見上げる瞳が不安そうに振れるのに気づいた村上はすぐにちゃんと唇を重ねてやった。
ぱたん。
よろよろと帰って行く愛しい教え子を見送ると、村上はそっと呟いた。
🤍「やべぇ、俺。相当ハマってんな」
続
コメント
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わーーーわーーーー🫣🫣🫣🫣🫣🫣 朝からなんつーもん書いてくれてたんですか!!!見落としてて今気付いたわ🫣🫣🫣🫣🫣

もう🫣🫣🫣