両親が我慢を知らない人らだったから、私も我慢なんかしなくていいと思ってた。権利って、我慢しなくていいっていう意味だと思ってた。だからシュンくんとのセックスも、我慢なんかしなかった。それで高校生のうちに妊娠して、麗を生んで、家を飛び出して、シュンくんと一緒に暮らしだした。
でも、シュンくんも我慢できない人だったから、他の女の子とセックスしたいって気持ちを我慢しなくて、子供なんか育てたくないって気持ちも我慢しなくて、麗のことを見てくれなかった。だから私も、そんなシュンくんに気持ちが冷めたのを我慢できなくて別れたんだ。
なんかもう、いろいろヒドいよね。
「何でもかんでもひたすら我慢するってのは私だってできないけど、でも、少なくとも自分のしたことに責任も持たないってのはさすがに違うよね」
叔母さんもそう言ってた。
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