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こんにちは!
今回も前回のつづきからです!
ではさっそく!どうぞ!
夢主「んん…。」
ギィ「起きたか。大丈夫か?」
夢主「ギィ…?」
ギィ「なにがあったか覚えてるか?」
夢主「なに…?」
ギィ「倒れてたんだよ。」
夢主「倒れ…ん…?」
ギィ「お前風邪ひいてんだよ。体調は?」
夢主「寒い…」
ギィ「他には?」
夢主「頭痛いし、吐き気もする…。」
ギィ「分かったちょっと待ってろ」
ギィ(魔法で治してやりたいが…。)
天間族 天使と人間の間に生まれた子供を天間族という。そして天間族にはある性質があった。それは『魔法が無効』それは悪い意味でも良い意味でも厄介な性質だ。それゆえ、フルポーションなどの回復薬も効果がない。
夢主「ギィ…。」
ギィ「どうした?」
潤んだ目でこちらを見つめる夢主。その顔にはいつものような笑顔はなく、火照った頬と、色の悪い唇。そしてしんどそうに訴える瞳。
ギィ「毛布と飲み物とってくるだけだ」
夢主「分かった…。」(´・ω・`)ショボーン
天間族の集落にさえ行ければ魔力を使わない薬草などを使った薬があるのだが…。あいにく夢主は天間族を追放された堕天間だ。
天間族は助けてはくれない。
リムルがそういった薬を開発中だというがそれまでにこいつが死んでしまうかも知れない。体は弱いのに治す方法がないとなるとほぼ毎日瀕死のようなものだ。
ただ、今日はまだ軽い方なのかもしれない。いつも夢主は風邪をひくと、熱のせいか、会話が聞こえなくなったような、ただ顔色の悪い人形のようになってしまう。それを考えたら意思疎通ができているだけまっしなのかも知れない。
そう思いつつ、リムルから試作品で渡された薬と、水、毛布を持っていく。
ついでに粥を作っておいてくれと頼んでおいた。
ギィ「は?」
ギィ「何してんだ夢主。」
夢主「うぅ…。」
そこにはベットから転がり落ちたのか頭から血が出ている状態でうつ伏せで床に転がっている夢主がいた。
その近くには夢主の血であろうものが着いている机があった。
ギィ「なにがあった?!!」
夢主「ユニコーンを取ろうと…して…。」
夢主「ベットから…降りよう…と」
ギィ「分かった。もう喋るな」
喋るたびに苦しそうな息が聞こえてくる。
ギィ「ミザリー。」
ミザリー「はい。」
ギィ「医者を」
ミザリー「承知しました」
とりあいず、床で転がっている夢主を抱きかかえ、ベットに戻す。
幸い頭の傷はそこまで深くなさそうだ。その辺に着いている血は転がった時に鼻をぶつけて出た鼻血だろう。
ギィ「夢主、座れるか?」
夢主「……。む…リ…。」
ギィ「座らせるぞ。壁にもたれとけ」
鼻血と頭の出血があるので頭を心臓より上にするため座らせる。
ただあまりにも壁に持たれている夢主が苦しそうだ。
ギィ「すこし待ってろよ」
夢主「ギィ…。」
ギィ「どうかしたか?」
夢主「ぎゅってして欲しい」
ギィ「いいが、大丈夫か?」
夢主「いいから…」
前から夢主に抱きつく。夢主はそのままギィの右肩に首をおいてギィにもたれかかる。
ギィ(なるほどな…。)
どうやら座っているよりこっちのほうが楽らしい。ただ、密接すればより分かる夢主が震えてることに。
ギィ「寒いか?」
夢主「寒い…。」
夢主がもたれていない左手で持ってきた毛布と元々あった毛布を夢主にかける
熱でぼーっとしているのか静かだった。ただ、一定の間をあけて、頭と鼻からポタポタと血が溢れている。
夢主「ギィ、ごめん。」
ギィ「どうした?」
夢主「服と、パジャマ…あっと部屋。汚した。」
ギィ「別にいい。それくらい洗えば綺麗になる。」
夢主「ありがとう。」
ギィ「その調子で大人しくしててくれよ」
夢主「……。頑張る」
ミザリー「連れてきました」
医者「その方ですね。ギィ.クリムゾン様」
ギィ「あぁ、そうだ。」
医者「鼻は一旦詰めましょうか冷やすものをお借りしても?」
ミザリー「持って参ります」
医者「ギィ様、少し彼女を抑えていて貰えますか?」
ギィ「分かった」
夢主「な…なに…、」
医者「少し痛いですが大人しくしていてくださいませ。」
そう言って針をだす医者。
医者「ギィ様抑えておいてくださいね」
ギィ「分かった」
ズキズキズキズキ
夢主「うううぅ…。」
痛い痛い痛い
夢主 (泣)
夢主「ヒューヒューヒュー」
ギィ「落ち着け夢主!!!」
医者「もう少しですので…少し…。」
夢主「ゲホッゲホッゲホッヒュー」
医者「はい!終わりましたッ!!」
夢主 *カバッ* (ギィに抱きつく)
夢主 左手を右手で思いっきり掴む
夢主「う”う”う”う”痛いッ痛いッ」
ギィ「夢主こい」(手を広げる)
ギィ「思いっきり掴むなら俺の手にしろ。お前の手だと折れる」
見ると左手の掴んでいたところに爪の跡が残っていてそこから血が出ていた
医者はそっとガーゼと包帯を私の左手に巻いて、氷の入った袋と金平糖?を置いて出ていった。
気がつけばギィの右手を思いっきり掴んでいた。
でも離せない。縫われた箇所が痛い。
痛すぎてどこかに力を入れていないと耐えられない。
ギィ「少し離せるか?薬を飲もう。試作品だと言っていたが効き目はあるらしい」
夢主「フルフル(首を振る)」
ギィ「そうか。ミザリー。」
ミザリー「はい」
ギィ「そこにおいてある薬を飲ましてやって欲しい」
ミザリー「分かり…ました」
トプトプトプとコップにそそがれる水
ミザリー「夢主様、飲めますか?」
夢主「フルフル(首を振る)」
ギィ「……。」
夢主「嫌ぁ…。」
ギィ「分かった。飲まないなら飲むほどしんどくないってことで俺は自分の部屋に戻る」
夢主「?!!い、いや!嫌だ!」
ギィ「なら飲むんだな」
夢主「それも嫌だ…!」
ギィ「なら出てく」
夢主「の、飲んだらずっと一緒にいる…」
ギィ「いいだろう」
夢主「ミザリー、飲む」
ミザリー「はいどうぞ。」
口いっぱいに水を含み、薬を飲み込もうとするが中々飲み込めない夢主。
夢主「オイコベニャイ」(飲み込めない)
また涙がいっぱい溢れてしんどくなる
夢主(薬飲み込めない…!ギィが、ギィがどっか行っちゃう…)
ギィ「よっと…」
ギィ「ミザリー少し見といてくれ」
ミザリー「はい」
夢主「んんんん!!!!」(待って!!待って!!)
ミザリー「夢主様、頑張ってください」
自分の部屋
水晶を起動させる
ギギギギ…
???「どうしたんだ?ギィ」
ギィ「リムル、今俺のところに夢主がいるんだが」
リムル「夢主がどうした?」
ギィ「どうやら〜〜〜〜」(事情説明)
リムル「あぁ、それで飲み込めないってか」
ギィ「そうだ」
リムル「夢主のところまで水晶移動できるか?」
ギィ「それは可能だが…」
リムル「夢主、大丈夫か?って大丈夫じゃなさそうだな」
そこに移るのは涙がポロポロと流れてミザリーにもたれながら頑張って飲み込もうとしてる夢主だ。
リムル「夢主上むいて飲み込んでみ」
夢主「フルフル首を振る」
リムル「水含みすぎだな。もう少し量減らしてみてミザリー」
ミザリー「はい」
リムル「んで上むいて…」
夢主「フルフル(首を振る)」
リムル「う〜ん…。」
リムル「あ!ミザリー、ゼリーとかってある?」
ミザリー「ゼリーですか?」
リムル「そう!ゼリー!」
ミザリー「あります」
リムル「持ってきてもらえる?」
ミザリー「はい」
夢主「うううぅ…泣」
リムル「あぁ、泣くな泣くなって」
パタンッ夢主がベットに倒れ込む
リムル「それ本当に大丈夫か?」
ギィ「大丈夫だったらわざわざ薬使わねぇよ」
リムル「今度もう少し飲みやすくしておくな!」
夢主「チーン」
ギィ「夢主?!」
リムル「疲れ果ててるしw」
リムル「その薬飲めたら今度来た時新しい服あげるから頑張れって」
ギィ「こいつの服リムルのところか」
リムル「基本はそうだけど…」
ギィ「今度温かい服作ってやって欲しいんだが」
リムル「なんで?」
ギィ「今回風邪ひいたのもこの時期に熱変動耐性を機能させず、音速くらいの速さで飛んで、しかも薄いワンピース1枚っていうな」
リムル「俺そんなの渡したっけ?」
夢主「フルフル(首を振る)」
ギィ「あ?自分で買ったのかよ」
夢主「フルフル(首を振る)」
夢主「フォフタひぃほらった」
リムル「??なんて?」
ギィ「??」
リムル「あぁ、ゴブタに貰ったってか?」
夢主「コクコク(頷く)」
ギィ「お前のところの部下か?」
リムル「あぁ、すまんな」
ギィ「いや、お前のところは暑いんだろ今。」
リムル「まぁ、そうだな」
ギィ「なら仕方ない。こいつが悪い」
ミザリー「お持ちしました」
リムル「ありがと。」
リムル「それに薬包んで食わしてみて」
ミザリー「ゼリーにですか?」
リムル「うん」
ミザリー「分かり…ました」
ミザリー「夢主様、あーん」
夢主「パクッゴクンッパァァァ✨」
夢主「食べれたぁ…///」
リムル「あぁ、良かった。じゃ俺仕事に戻るから」
ギィ「助かったありがとう」
リムル「いいよ、また今度効果聞かせてな〜」
プツ