※オーターが先天性女体化設定です。
地雷の方は回れ右して下さい。
これはまだ砂の神覚者・オーター・マドルが人間だった頃の話。
魔法界。
首都・マーチェット通り。
がやがや。
人で賑わっているいつもと変わらぬ平和な風景がそこにはあった。
・・・だが、
ゴゴゴゴゴゴ。
「うわ!」
「きゃっ!」
「・・・・っ。」
「地震だ!」
ゴゴゴゴゴゴゴ。
ゴゴゴ、ピタ。
「・・・止んだ?」
「今のは長かったな。」
「最近、地震多くないか?」
ここ最近、魔法界では地震が多発していた。
ザワザワと騒ぐ街の人々。
その様子を次元の狭間と呼ばれる場所から眺めている者がいた。
この魔法界を支えている大樹、世界樹である。
『・・・まずいな。』
(私の力が衰えて来たせいで、魔法界にその影響が出ている。このままでは・・・そう遠くない未来に魔法界が崩壊してしまう。)
(手遅れにならぬうちに手を打たねば。しかしどうする?私だけではもう支えきれない。)
(・・・・そうだ。強い魔力を持ち、尚且つこの魔法界と人々の為ならば犠牲になる事も厭わない、そんな人間を私の中に取り込めば、衰えた力を補えるかもしれない。しかしそんな人間が果たしているだろうか?)
(・・・いや探し出さねばならない。一刻も早くその人間を。そしてその者を私の中に。)
『必ず、必ず見つけだす。』
こうして、世界樹の魔法界を救うための人選探しが始まったのだった。
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