魔法界には数多くの人間達が住んでいる。
その中から条件を満たした人間を探すとなると骨が折れる、そう判断した世界樹は神に選ばれし者達の中から選ぶ事にした。
神に選ばれし者達、『神覚者』だ。
現在いる神覚者は全部で8人。
光の神杖《ライトケイン》
ライオ・グランツ
炎の神杖《フレイムケイン》
カルド・ゲヘナ
氷の神杖《アイスケイン》
ツララ・ヘイルストーン
竜の神杖《ドラゴンケイン》
アギト・タイロン
知の神杖《ノレッジケイン》
ソフィナ・ブリビア
不死の神杖《イモータルケイン》
レナトス・リボル
戦の神杖《ソードケイン》
レイン・エイムズ
・・・・そして、
砂の神杖《デザトケイン》
オーター・マドル
この8人だ。
『ふむ。今現在いる神覚者はこの8人か。』
(この中に条件を満たした者が見つかればよいのだが。)
『考えていても仕方ない。1人1人観察し、見極めて選ぶとしよう。』
世界樹は、2週間にわたり神覚者達1人1人の観察を開始した。
ーそして2週間後。
『・・・・・決めた。君にしよう。』
魔法界の映像を見ながら世界樹が呟き、触手で選んだ者の映っている部分をスルッとなぞった。
そこに映っていたのは、
砂の神杖《デザトケイン》
オーター・マドル、その人だった。
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