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shp視点


高らかと宣言された最下位除籍、普通なら有り得ない行動に皆驚いていたり憤る人まで居る。確かに雄英は、その校風に違わず自由、自由すぎるとまであるがこれはこれで面白いので密かにワクワクしてきた。隣に居る大先生は今にも崩れ落ちそうな絶望顔を余す事無く晒していて凄く滑稽である。



「最下位除籍って……!入学初日ですよ!?いや、初日じゃなくても理不尽すぎる!!!」


「自然災害、大事故、身勝手なて敵ヴィランたち……いつどこから来るか分からない厄災。日本は理不尽にまみれてる。そういう理不尽ピンチを覆していくのがヒーロー。放課後マックで談笑したかったならお生憎。これから三年間雄英は全力で君たちに苦難を与え続ける。Puls ultra更に向こうへ全力で乗り越えて来い」



確かに一理あるが、絶対1人退学になるというのは理不尽通り越してもはや独裁だと思うのだが大丈夫なのだろうか。

相澤先生の力強い鼓舞を受け納得したのか、他の生徒は燃え始めている。相澤先生のその策略を世間は詐欺と呼ぶのだが、ヒーローとは一体…と哲学が始まってしまいそうだ。ヒーローを目指す身が面白半分でヒーロー科に滞在することが問題だという事については同意見である。

「……鬱お嬢様、これ大丈夫ですの?」

「ショッピお嬢様…、あたくし駄目かもしれませんわ」

「私も駄目ですわ…全く使えない個性ですもの」


鬱お嬢様とチーノお嬢様は持つ個性の関係で、体力面では全く使えない。エーミールお嬢様もロボロお嬢様も、本来戦闘向きでは無い個性であるし、加えてゾムお嬢様も特段恵まれた個性では無い、いや‪“ヴィラン”としては恵まれている個性なのだが…とにかく体力測定では個性を使えないメンツが多いのだ。

あまりにも不公平、体力系以外の個性はヒーローとして成り立たないと言われている気分になり、俄然やる気は出た。個性が無くとも皆プロを凌駕する身体能力だ、我々がヒーローとなった時までに無個性への差別化を止められると良いのだが。

一番差別の被害にあっていたエーミールお嬢様がゴゴゴ…と燃え上がりそうな殺る気を見せている、珍しい。そのエミさんを珍しくゾムお嬢様がぽんぽんと頭を撫でてなだめている、何だここは聖地か。グラウンドにも関わらずとても神秘的な彼女らに私はカメラを持ってこなかったことを非常に後悔した。母様に売れるのに……。

閑話休題。


「さて、デモンストレーションは終わり。こっからが本番だ」








rbr視点



個性を使った体力測定、とは言ったものの活かせるような個性ではない為少々焦る。吾吾学園でも体力測定は行ったがお嬢様の集まる学校、当然ヒーロー志望は周りにあまり居ない。個性を強くしているなどという訳でもない為常に上位では居たが、ここでは話が違う。何せちゃんとヒーローの卵なので気を抜けば普通に最下位だ。

さて、これはどうしたものかと案じていると隣に居るゾムお嬢様がちょん、と腰をつついてきた。


「…何ですの?さっきからつついてきてますけれど」

「………………」《ロボロなら大丈夫やろ、強いもん》

《…んふ、ありがとぉなゾム》


学校では口に出してはいけない関西弁を使ってまで励ましてくれるゾムの優しさに心を打たれた。ユカリさんに聞かれたら長々と続く説教ものだろうに……にしても、よく私が焦っていると気付けたものだ、チーノお嬢様なんてぽけーっとしていて全く何も考えていなさそうに見える。実際考えていることは《体力測定めんど~やだ〜あああああああああああ》ぐらいのものだ。とても騒がしいので今すぐに辞めて頂きたい、普通にしていても一生脳内に人の考えが流れ込むので苦痛だというのに近くでギャーギャー騒がれると死ぬほど頭が痛くなる。この個性のせいで、人の闇なんかもしょっちゅう見えるのだ。《あああ》うるっせぇマジで黙っとけやクソビ○チが《わーーーーーーーーーーー》チーノ殺したんねんわざとやろわざとやな。


《殺す》

《エッ何で!?何した!?なんかしたっけ!?》


一々騒がしいの何なんコイツ。ショッピお嬢様も《哀れなり》とか言うとらんで殺すん手伝えや。


「ロボロお嬢様チーノお嬢様と何か!!?」

「止めないで下さいましゾムお嬢様……」


(((((何があった!!?)))))


《うるっせえええええええええええええええええええ》

「はっ!?ちょ、何誰?ロボロ?うるさいですわ」

「な、何!?急に脳が揺れた様な衝撃が……!」

「はあああああああああ……ごめんなさいね!!!」


一応、反省の色も全くない謝罪をしておいた。全く反省してないけど。反省するところなんて一つもないけど。




「クライン、お前の個性消しとくよ…苦労するだろ」


……私、将来を相澤先生と共に歩んで行きたいですわ…。

「ありがとございます!!!!orz」

「何処からそんな声が出てんだ…??」


上鳴さんやかましい





第一種目:50m走

「3秒04!」

飯田天哉個性:エンジン


飯田さんは個性的有利が働いた結果となった。水を得た魚、流石に速い。エンジン、特段強個性とは言えない個性をどう扱っていくのかが今後ネックになるだろう。


蛙吹梅雨5秒58

「ケロ……」


蛙吹さんの個性は本当に蛙みたいで、汎用性が高い。水難事故など、水に関するヒーロー活動においては完璧にこなせるのでは無いだろうか。今後に期待である。



7秒15

麗日お茶子個性:無重力《ゼログラビティ》

中学7秒28→7秒15


麗日さんの個性はオールマイティな個性だと思う、素人分析で申し訳ないのだが上手く使えば前衛にも立てるし後衛で戦闘特化の個性を援護することも可能だ。


「フフ……皆工夫が足りないよ。個性を使っていいってのは」

バーン!!

「こう言う事さ!」

5秒51!!

「1秒以上射出するとお腹壊しちゃうんだよね」

青山優雅個性:ネビルレーザー

中学8秒25→5秒51


(ある意味)個性強めな青山さんは、お腹からレーザーを出して後ろ向きに飛んだ。個性が体にあっていないのだろうか、持続時間を克服出来れば相当強い個性だ。


「爆速!!」

爆豪勝己個性:爆破

中学5秒58→4秒13


自他ともに認めるであろう強個性を持つ爆豪さんは個性の応用がしっかり出来ていて、性格さえ何とかなれば今すぐにでもヒーローになれそうだ。性格さえ何とかなれば。



「……よし次、レイラー」

「いやぁぁぁ……頑張りますわ…、」






ut視点


名前を呼ばれたので深呼吸しながら返事をした。どう個性を使うべきか、悩みに悩んだ末もうあれしかないと判断をした。ある程度個性を把握したし、これは個性なので問題ない…筈。

スタート地点に促され、個性発動準備をする。


「スタート!!」

「……?な、何だ!?」

「体が勝手に…!」

「ごめんなさい借りますわ!!!」


2秒13!!

レイラー・ウツ個性:操縦

中学5秒32→2秒13


何をしたか説明をすると、まず私の個性を発動させ飯田さんと麗日さんを操った。麗日さんは飯田さんと私に個性を発動させ、飯田さんには私を背負って走ってもらった。まぁ要約すれば飯田さんが無重力状態で加速、背負ってもらった私がゴール、2秒13。である。

個性の発動条件がややこしすぎて説明出来そうにないが、単に操らせてもらっただけだ。というか、これはありなのだろうか…私なりに工夫したつもりだが。

「レイラー」

「…何ですの相澤先生?」

「考えたな、良くやった」

「ありがとうございます」


どうやらこれで良かったらしい、周りに人が居ない場合は何も出来ないがはなから前線に出るつもりもない。得意は情報戦なのだから、わざわざ戦闘に介入する必要性がないのだ。

得意を活かした私の勝ちですわ!!


「次、チーノ」

「はぁい…」





次、6000で書くます⌒ ͜ ⌒


めっちゃ楽しいです小説(?)って良いですね!

お嬢様、英雄学園へ

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