wrwrd様の二次創作です。
ご注意ください。
ヒロアカとのクロスオーバー作品となっております。
安定のゾム様贔屓·͜· ︎︎·͜· ︎︎·͜· ︎︎
ci視点
ヤバイヤバイヤバイどうすんのこれ。
何故私がこんなにも焦っているのかというと、個性がホンッッットに体力向きじゃないのだ。私の個性はエンターテイナーと言って、簡単に言えば詐欺師みたいな事しか出来ない。他人を騙し陥れ、破滅に追いやる様な個性だ。
到底、ヒーローなどできるわけが無いと思っていた。だがある時ショッピが「気にする事ありませんわ。嘘で人を楽しませれば良いだけですもの。」と言ってくれた。これをきっかけに、雄英を受けることを決定したのだ。閑話休題。
そう、楽しませる事は出来る。だが戦闘能力は全くもって無い、素の身体能力ではどうしても劣る為もはやどうしようも無い状況に陥っていたのだった。
「…チーノお嬢様!!」
「!、ショッ…」
「いけるってファイトですわ☆」
「…軽すぎますわよ!?」
「6秒23」
「やりましたわ!見てました?ショッピお嬢様!」
「とうっぜん!流石は詐欺師!」
「私はエンターテイナーですわ!?」
「チーノちゃん凄っ!!負けてらんないねっ」
中学の時よりも大幅成績アップ、詐欺師…エンターテイナーとしてはよくやったのでは無いだろうか。個性は持ち主の使い方次第で決まる、という父様の教えは本当だったようだ。完璧に不正だけれども最下位にならなければなんでもいい。私はスタート位置を10m程前に設定した、全員なんの疑問も持たないのでそのまま開始。結果6秒23という好成績を残した。
中学7秒96→6秒23
チーノ・マックイーン個性:エンターテイナー
「…あー………次、クライン」
「わかりました」
rbr視点
私の名前が呼ばれると同時に個性が発動し、一気に押し寄せる大勢の人の声にくらっと目眩がしたが、この状態が長年続いていた事もあってすぐに持ち直した。
さて、どうしたものか。私の個性は本当に使い辛い、戦闘よりも指示する為にある個性なのだ。そんな私がヒーロー科に受かれたのは本当に、本当にただの偶然と言えるだろう。人が危険にさらされている事を個性で感知し、助けていっただけの話だ。救助ポイントという救済措置により受かっただけ。
戦闘は、全くしていないのだ。
心の声を察知するだけの個性で早く走るのは難しい、せめて最下位にだけはならぬ様全力で走る必要がある。大丈夫だ、私は瞬発力に長けているし持久力だってある、次の測定に期待しよう。
「5秒92」
「次に繋ぎましたわ!!!…多分……」
「素の身体能力の高さ故の記録ですわね、流石」
「ありがとうございましゾムお嬢様」
「いや嘘だろ!?個性無しかよ!エグくね?」
「ぶっちゃけエグい」
よし、とりあえず首の皮一枚繋がった。
「こうなったら全種目素でやってやりますわよ!!!」
中学6秒03→5秒92
クライン・ロボロ個性:天の声
「はい次ヘルマン」
「ゔっ…はい、」
《ファイトやでエミさん( ^ ^ ω )》
《うっわ………ありがとうございますロボロさん》
うっわやってひっど
em視点
どうしましょう。はい。どうしたらいいんでしょうか。いや、鬱お嬢様達と比べたら圧倒的に戦闘向きなんですけどね?
私の個性はシンプルに弱い、何かしらに優れているという訳でもなくシンプルに弱い。蝶を生み出し、使役することが出来るだけなのでそれはもう、凄く虐められたのは聞くまでもない事だ。
デカイ蝶を生み出せるとかいう訳でも無く、ホント普通サイズの蝶しか出せない。まぁ小さな爆発や毒を持たせたりする事はできるがそれだけだ、爆豪さんの様なデカイ爆発も起こせない。本当にどうしたらいいんでしょうか、私このままでは見込み無しで除籍…どうしましょう。
「エーミールお嬢様、蝶を出す数に制限は?」
「ありません…」
「なら乗ればよろしいのでは?」
「……あっ」
というゾムお嬢様からのありがたすぎるお言葉を頂き、この種目である程度の好成績をたたき出せる可能性がでてきた。よく考えればすぐ分かるはずの戦略なのに、むしろ何でこの発想ができなかったんだ、と改めて自分の捻りの無さを自覚した。
多分ゲームスキルが低いのもこれのせいだと思う。PSは置いておいて。
「5秒65」
「わっ…ありがとうございますゾムお嬢様!!」
「構いませんわ、シュールで笑えましたもの」
「バカにしました???」
「凄く綺麗な蝶々だったね…早かった」
馬鹿にされた気がするがまぁいい、これで一応は助かっただろう。ロボロさんと全種目を素で乗り切る事にならなくて本当に良かっ《聞こえとんねん》聞こえていらしたようだ。
この蝶に乗るという方法は、ボール投げにも役立つのでは無いだろうか。本当にゾムお嬢様には感謝しかない。中学の時とは違い個性を上手く応用できたので、大幅成績アップだ。私にとっては大変な快挙である。
中学7秒94→5秒65
ヘルマン・エミール個性:夏の思い出
「次オットー」
「私ですのね、分かりましたわ」
「頑張って下さいまし」
「えぇ、最高記録で突破してやりますわよ!」
zm視点
最高記録と息巻いたは良いが、どうしたものか。
確かに私の個性はとても強い部類に入るだろう、だがそれ故に使い勝手が悪いのだ。私は人の脅威となる存在や物、無機物でも有機物でも生み出せる、そして操る事が可能な個性だ。走るだけでは個性の発動条件を満たせない、誰かに犠牲になってもらわなければ。
こんなヴィラン向きの個性を持つか弱い女、虐められない方がおかしい。まぁ虐めてきた人間はもれなくトラウマを植え付けたが、当時はまぁ、意外と悩んでいた。今となっては弱者の嫉妬と割り切っている。
さて、誰を条件に生み出すか。
「…轟さん」
「!何だ」
「少しご協力願いたいのだけれど、よろしいかしら」
「あぁ、好きにしてくれ」
轟さんは個性を発動してから届くまで、少しのタイムロスがある。この場合脅威となりうるのは速度のある個性持ち、コイツ(ハヤブサの様な見た目をしている、ゾムが速いものといえばで思いついた形だ。)にはどうせなら音速で走ってもらおう、速度に耐えうる肉体なら持っている。さゆりさんによる特訓は、本当に色々な面で役に立つのでありがたい。
轟さんには快諾して頂いたので問題ない。私の個性が問答無用で人を攻撃するような個性でなくて良かった。
「……………………0.2秒」
「ふふ、やりましたわ!!どうです?私っ」
「凄いな、全く見えなかった」
「でしょう、轟さんに言われると自信がつきます」
「えええええ!!?嘘っ何も見えなかったよ!?」
「…相変わらずのチート能力ですわね」
今のところは私が最速、これを超える記録が出るとは思わないので先程宣言したことは上手く達成出来た。クラスの皆が口々に思った事を話している、見えなかったやら風邪だけが来た等騒がしい。ロボロが少し眉をひそめ顔を顰めているのを見て、相澤先生に個性を消したあげるよう頼んでおいた。本当にロボロの個性は大変だと思う。だが、この騒然とした中でも集中出来るロボロの集中力は底知れない。大先生が謎にドヤ顔をキメていることが極めて腹が立ったが、記録に免じて許してやろう。
中学0.7秒→0.2秒
オットー・ゾムルツェニー個性:這い寄る脅威
「次、ショッピ」
「…ショッピお嬢様寝ていらっしゃるの?今の一瞬で?」
「……はぃ、ゾムさん凄かったっすね!…え私の番?」
「寝てましたわよね…???」
「な、何の事かしらチーノお嬢様?」
次は3000♡お願いいたします。エミさんの個性決まって良かったーーーー!!( *°∀°* )