闇野side
一ノ瀬「んもう! 太宰さんったらまた自殺しに行ったんですか?!」
太宰「ははっ そんなに怒らないでよ〜、しかし、今日もいい自殺日和だね〜」
太宰「てことで沙羅ちゃん、私と心中してくれな」
一ノ瀬「嫌ですよ! まだ死にたく有りませんし!」
ムカつく、
むぅ……と頬を膨らませた顔も、ぷいっと拗ねた顔も、華の様な笑顔も、
全部全部ムカつく。
探偵社の近くの建物で私は其れを眺めていた。
気に入らない__________、何もかも全部。
???「其処で何をしている、早く行くぞ」
闇野「芥川の隊長さん、もう来たわけ?」
芥川「遅れれば捨て置く、」
闇野「はいはい」
一応私年下なんだし、もっと丁寧に扱ってくれてもいいでしょ。
ま、ポートマフィアに年齢とか関係ないけどさ。
闇野「アンタも”彼奴”が好きなわけ?」
芥川「………」
闇野「……そゆこと」
芥川の無言の肯定を受け入れた。
腹が立つ、どいつもコイツも______。
フョードルの手駒だった頃を思い出す。
うまいように利用されて、使えなくなったらゴミみたいに捨てられた、
『貴方じゃ僕を殺せません』
捨てられた時、私は彼奴に『次逢ったら脳髄をぶちまけて、「死んだけど、気分は如何?」って聞いてやるよ』
そう言った。
あれは嘘じゃ無い。ホントだ、逢ったら絶対に殺してやる。
ポートマフィアだって私を道具としか思って居ないだろう。
今は探偵社に居る”35人殺し”の様に。
彼奴は私を嫌っていた。目が合うだけでゲロを吐く様な顔をして。
まぁ、私も実際、彼奴のことは嫌いだし。
そんなこと口に出したら尾崎さんに殺されちゃう。
芥川と同じ遊撃隊だからって、理不尽だ。
私は彼奴のことを支配、ましては関わりも殆ど無いのにさ〜。
武装探偵社員兼一ノ瀬の犬だ、探偵社(ましてやポトマ、天人五衰、猟犬も)全員は。
一ノ瀬と私以外の他の奴らが会話してるだけで、キモくてゲロ吐きそう。
あ〜ぁ、全員死んじゃえばいいのに。
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数日前
私は70億の人虎を捕らえるという任務に芥川、樋口と一緒に行った。
そこに、谷崎とかいうシスコンがいたっけ。
あの日、一ノ瀬もいた。
私の異能で彼奴を殺せそうだったのに、割り込んできた太宰に止められた。
もう幹部じゃない彼奴なんて慕う意味はない。
太宰『久しぶりだね、闇野ちゃん』
闇野『ちゃん付けやめてくんない? 気持ち悪いんだけど』
太宰『もう数年も会ってないね』
闇野『私は貴方の顔を見なくて私は幸せですけどねー』
その時、芥川の羅生門で、首を絞められた。
闇野『……邪魔しないでくれない?』
芥川『これ以上云えば殺すッ!』
闇野『…』
はぁ、、面倒臭い。
闇野『 ” 離 せ ” 』
芥川の首に15cmくらいの蝶が現れる。
もうすぐ体に毒が回る、毒は自由に選べる、今は速効性だ。
芥川『ッ、』
芥川は力が抜けた様に異能を解いた。
闇野『 “ い い 子 だ ” 』
私の異能を解くと、芥川の首にあった蝶が消えた。
一ノ瀬『な、に……..、? 今の………』
闇野『あ? お前もああなりたいのか?』
一ノ瀬『ヒッ』
太宰『辞め給え闇野ちゃん』
闇野『チッ……』
太宰の異能は厄介だ、蝶を移しても消される、体術でも頭脳でも勝てない。
彼奴の異能は戦闘向きではないが、彼奴の策士には誰も敵わない。
全てを見通した様な面をしていて、その高い鼻をへし折って割りたい。
太宰『ってことで、早く帰ってくれるかな? 君たちでは私を殺せない』
それを言えるのも今のうちだと思うけど。
太宰『じゃあ、行こうか♪ 沙羅ちゃん♪』
一ノ瀬『は、はいっ!』
いちいち小さい『っ』つける意味あんのかな。
すると、
一ノ瀬とすれ違う間際に、
一ノ瀬『フッ』
一ノ瀬『ごめんね♪ 奪うつもりは無いから♪』
闇野『………は?』
何言ってんだ此奴は。
アンタが芥川も太宰も奪う? 笑わせんな。
私は別に彼奴らがほしい訳じゃ無い。
アンタに死んでほしいだけだよ。
私の幸せを、全て奪った癖に……………!
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コメント
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いぇい!面白い!好き!闇野ちゃんワタシは味方だよ‼︎