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#BL
kaede🍁
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おその★
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重苦しい沈黙が会議室を包む。
阿部は深澤と渡辺の顔を見比べた。
「しかし、深澤と渡辺は、女性になってません。」
医師は資料を開き、静かに説明を始める。
「この薬物は、摂取量が多いほど発症までの時間が短くなる傾向があります。」
「番組スタッフの供述と映像の確認から、おおよその摂取量も判明しました。」
資料には収録時のタイムラインがまとめられている。
「阿部さん。」
「あなたは、そのペットボトルをほぼ一本飲み切っています。」
阿部はゆっくり頷いた。
「そのため、比較的早く症状が現れたものと考えられます。」
医師は視線を深澤と渡辺へ移した。
「深澤さんと渡辺さんは、二、三口ほどしか飲んでいませんでした。」
医師は静かに言葉を続ける。
「摂取量から推定すると。」
「お二人にも、一週間以内に同様の症状が現れる可能性が極めて高いと考えられます。」
「……。」
誰も声を出せなかった。
阿部の顔から血の気が引いていく。
「そんな……。」
翔太は俯いたまま動かない。
役員が静かに口を開く。
「三人には、本日から検査入院をお願いしたい。」
「身体の変化を継続的に観察し、安全を最優先にしたいと考えています。」
部屋は再び静かになる。
深澤が長く息を吐いた。
「……すみません。」
全員が深澤を見る。
「少しだけ。」
「三人だけで話す時間、もらえますか。」
役員は静かに頷く。
「もちろんです。」
「隣の部屋で待機しています。」
医師と警察官、役員、マネージャーたちは静かに会議室を出ていった。
ドアが閉まる。
残されたのは三人だけだった。
誰もすぐには口を開けない。
渡辺は両肘を膝につき、両手で頭を抱えたまま俯いている。
その肩は、小さく震えていた。
阿部は心配そうに渡辺を見る。
「……翔太。」
返事はない。
深澤もいつもの明るい表情ではなかった。
天井を見上げ、大きく息を吐く。
「まいったな。」
「阿部のこと支えなきゃって思ってたのに。」
「次は俺たちか。」
その言葉に、阿部は胸が締めつけられた。
数日前まで、自分だけが抱えていた恐怖。
今、その恐怖が目の前の二人にも迫っている。
阿部は静かに椅子から立ち上がり、翔太の隣へ座る。
何も言わず、そっと肩へ手を置いた。
コメント
1件
うわ……第23話、重かったですね……。阿部さんだけじゃなくて、深澤さんと翔太にも同じ症状が出るかもしれないって、本当に心臓がギュッと締め付けられるような展開でした。特に「次は俺たちか」って深澤さんが呟いたところ、普段明るい人だからこそ余計に刺さりました。阿部さんが何も言わずに翔太の肩に手を置いたシーン、その優しさが切なすぎます……。次がどうなるのか、怖いけど気になります。