この世界は、丸い地球が回るのは終わった世界
朝は二度と来なくて、失われた。
俺は止まって、一歩も歩き出せないから、街をぼーっと、眺めていたんだ。
『綺麗だな』
「うん、綺麗…」
この長い夜がいつまでも明けないから、
俺は君をこんな暗い醜い檻に閉じ込めている。
君の声でしか光や希望がないから、
月の綺麗な光の代わりに君を歌わせている。
『〜♪』
「らだの声は綺麗だね、」
『そう言って貰えて光栄だよ』
「ねぇ、らっだぁ?」
『ん?』
「明日も側にいてくれる?」
「たとえ俺がさ夜に、溺れたとしても」
『嗚呼、そばにいる』
君の真昼のような
澄んだ声で希望を歌ってくれる?
「空ってどのくらい 青いんだろ」
『思っている以上に空は青いよ』
『もう、春夏秋冬の四季じゃないな…』
「うん」
季節が巡っていたのも、もう終わっていて、
春も夏も、秋も、二度と来なく、失われた。
俺は壊れたことにすら気づかなくて、
『……ッ、』
君をこうして、苦しめていた。
(もう、嫌だよ…)
(これ以上、らっだぁにはッ)
(嗚呼、頭が回らなくて、ぼんやりする)
この長い夜がいつまでも明けないから、
俺の思考は醒めることがなく、白昼夢を見ているようだった。
君の声でしか救いや救済がないから、
星の綺麗な光の代わりに君を歌わせている。
「らっだぁ」
『何だよ、w』
「明日も守ってくれる?」
『、』
「俺のこの足を引きずり込む暗闇から」
『ッ…』
「俺は君の真昼のような」
「澄んだ声がさ、」
「俺は本当に大好きだよ、!」
『__!』
嗚呼、らっだぁどうか許して、
俺はとっくに、この暗い夜に飲まれてしまって
「らっだぁ、君の幸せなんてさ、」
「願っていたあの頃には、戻れないんだよ」
皮肉めいたことを言う。
もういっその事嫌って離れてよ。
君には、不幸になって欲しくないんだッ!
『ッ__!!』
どうして、君は手を伸ばして、
俺の醜くて、汚い顔の頬なんて撫でているの?
もう、目は開かない、身体も動かない。
『明けない夜はない』
と歌う君は、
僕の目から出ていった塩っ辛い雫を拭って。
『お前は絶対に忘れないぞッ!』
『“天乃”!』
と、そう言った。
曲
明けない夜のリリィ
作詞作曲:傘村トータ様
タイトル
ミヤコワスレ
花言葉⋯また逢う日まで/しばしの別れ
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