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〜自己嫌悪〜
息もできやしない
嫌いなものが増えるばかりで
楽にはなれないんだって。って嘆いたって
「知ってる」って呟いたって
逝きもできやしない
貴方を泣かせたくないから
貴方の笑顔が見たいから
___なんてね。
自分が幸せになったって
貴方が笑わなくちゃ意味無いって
まっすぐに、ただまっすぐに
走り続けても触れられないや
優しさには。
ごめんね。
と、部屋の中ただ1人で歌詞を書き続けた。
「…..何がしたいんだろ」
私はその歌詞の書いた紙をビリビリに契り、
静かに瞳を閉じた。
“おやすみなさい”
そんな甘い言葉を掛けてくれる人に、
私は逢えるのだろうか。
でも、心の奥深くで私は、
そんな人を求めているのかもしれない。
そんな人が居たら、どれだけ幸せだろうか。
その人は、私のこの涙を拭ってくれるのだろうか。
その人は、私に本物の笑顔をくれるのだろうか。
ずっと、寄り添ってくれるのだろうか。
私を認めてくれるのだろうか。
だったら、逢ってみたい。
~翌日〜
“美結ちゃ~ん!!”
いつも聞こえるはずのゆあの楽しげな声が、
今日はなぜだか聞こえない。
体調を崩したのか、今日は学校も休んでいた。
「心配…..だな。」
私は学校が終わった後、ゆあの家に向かった。
ピーンポーン
インターホンの音が鳴り響き、玄関のドアを開けたのは瞳が真っ赤になったゆあのお母さんだった。
「ど、どうしたんですか?」
不思議になり、私は急いで尋ねた。
「…….」
お母さんは黙ったまま。
「…なにか、あったんですか?」
「…..ゆあが…」
「………え…」
ゆあのお母さんから伝えられた言葉、
それは私にとって1番聞きたくなかった言葉なのかもしれない。
『ゆあが…..死んだの。』
“あれ…..おかしいな…”
“笑顔って…どうやって作るんだっけ…..?”
“なんで私泣いてるの…?”
“なんで…..”
「なんで…..」
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