パチ……パチ……
放課後の教室にホッチキスの音だけが響く。
きっ気まづい!!!
初め
『 白布くん!頑張って早く終わらせようね!』
って話しかけると
「はぁ……」とため息だけつかれた。
いや!言葉のキャッチボールしようよ!!
そしてあれから会話は一切なく。
仲良くなりたいとか思ってたけどそもそもまず会話ができないよッ
もう初手でつまづいてんじゃん!!!
はぁ……このまま2人きりの教室で何も進展なく
終わっちゃうのかな、、
なんて心の中で荒ぶってると
まさかの白布くんから話しかけてきた。
シラブ「お前って瀬見さんと全然似てねぇな」
はい???
話しかけてきたと思えば嫌味ですか!?
そりゃあお兄ちゃんとは全然似てなくて
運動音痴だし顔だって、、
自慢のお兄ちゃんだけど、比べられるのは嫌!
だからムスッとして
『 …だったら何よ。』と言ってやった
それに、
『 私、お前って名前じゃないし』
付け足して言ってやった。
いつもそうなんだ。
瀬見さんの妹、瀬見くんの妹
あのバレー部レギュラーの瀬見の、
って私の名前より先にお兄ちゃんの名前を言って私の名前なんかみんな覚えてないんだ。
仲良くなった人しか私の名前は知らないんだ。
あー、なんか考えると悲しくなってきた。
「美樹、だろ名前」
『 ん??』
誰か私の名前呼びました??
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