※続き
えー、青センと付き合って早くも一か月。
時間が経つのが異様に早いなちくしょう、なんかの歪みか?
青センがいるとロクに仕事はできねぇし…青センはそんな俺なんかにお構いなしに絡んできては愛をささやいてくる。
ちくしょう何なんだ、こっちはいつもと変わらず反応するだけで手いっぱいだってのに。
まうれしいんだけどな
そんなことは置いといて、そう一か月!一か月も経っちまった。なんか記念にプレゼントしたいよな
とりあえず向日葵か?なんかこの前枯れたとどうとか言って泣きわめいてたしな、31のいい歳した男が。
あとはー、なんだ?ヘリとかはまぁ喜びそうだけど絶対買いたくねぇ。
一か月でヘリ渡すとか一年記念の時どーするんだって話だからな。
んー……
アーもうだめだ蝉の声も相まって考えがまとまらねぇ、もう向日葵だけでいいかなすげぇ面倒になってきたな
本数は…そうだな、四本にするか。数は不吉だけど花言葉がいいからな、
花言葉気にしてんのバレたらもう爆笑モンだぜ、さすがにバレてねぇよな
聞かれたときの理由どうしようかな…
…あ、青センだ
俺の姿を見つけては笑顔で寄ってくるのが見えた
そしてこのロスサントスで恐らく二人しか呼ばないであろう呼び方で俺のことを呼ぶ
まだ勤務中だってのに。
「たくみ~」
「なんすか青セン」
「ェ待って?呼び方青センマジ???」
「そりゃそうっすよ何時何処で誰に見聞きされてるかわからないってのに」
「えぇ…うそでしょ俺ら付き合って一か月だけども」
「仕事とプライベートは分けないとっすよ青セン」
「ぅわ~…でた急にまじめ系、なんかここ最近多くない?」
「何のことっすか俺は常にまじめ系っすよ」
「まじめって知ってる?少なくともこの街での定義」
「あぁそりゃ知ってますよ、俺みたいな人間ってことっすよね??」
「あーもうだめだ、ウンそうだね」
「あそうだ、青センこれ。俺ら今日で付き合って一か月なんすよ忘れてたんすか?」
「えー!向日葵じゃんやったぁ…ハ?え?さっき俺言ったよな、あれ言ったっけ。」
「そんな喜ぶなんてガキ見たいっすね、アー若年性?大変だ病院行かなきゃだな」
「はいー??もういろいろツッコみたいんだけど。処理が追い付かない」
「あーあーあー…ついに脳みそも働かなくなっちまった…もうだめだ俺の恋人は、無様に定年退職して俺がおっもい税金抱えながら支えなきゃいけねぇんだ…あぁ」
「ハッ??え?なにどうしたたくみ俺全然現役だけど、え?31歳舐めんな、あとここロスサントス、ロスサントスだから」
「あぁなんだいつもの青センかちくしょう少し気が早かったみてぇだ」
「ねぇたくみ大丈夫??最近多くないなんか…その、言ってることが行ったり来たりしてるの」
「アー、なんか俺の口がうまく回らないことについて言いたいならまぁ青センのせいっすね」
「俺ー!?な、え??ごめんって」
「何がっすか」
「あー…もういいや、とにかく!向日葵ありがと!大切に飾るね
てことで今度は俺の番、はいたくみこっち向いて」
「ん、なんすか青セン」
俺がちゃんと青センと目を合わせたら青センは嬉しそうに目を細めて、気が付いたら青センのほうに引っ張られてて
青センの顔がすげー近かった、いや近いというレベルではない。くっついてる、口と口が
一瞬で俺の体温は上がって、オーバーヒート。頭の中は真っ白、言葉が出てこない
心臓の鼓動がうるさい、
一瞬の出来事だったけど青センはそれで十分満足そうにして、絶賛困惑中の俺を見て笑った
「ッぁ、あ、ぉせン」
「ははw、すげー動揺してるめっちゃレアじゃん写真撮っとこうかな」
「………」
「まってまって無言でロケラン構えないでそれが一番怖いんだって」
「ぁー……チクショウ…」
「ふふw、どうだった?」
「どうも何も…嬉しかった、っすけど」
「よかったよかった、急だったから嫌われるかもなーの勢いでやったからな」
「なんでそんな思い覚悟背負ってやるんすか」
「んー?びっくりさせたいから」
そう言っては普段は趣味の悪い仮面で見えない素顔でにへって笑う。
ホントに、この先輩はどこまでもずるい
毎回一本取られて俺の負けだ…ちくしょう
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コメント
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メッッッッチャすこ