離れの塔にあるゲストルームとは名ばかりの一室で、自由に出ることも許されない監禁状態の私達。
疲れのせいか、鈍く痛む頭を揉んでいると扉がノックされ、リオネルが入ってきた。
「アッシュ、エレノア。父上が目を覚ました」
それは王が倒れてから2日経った夜だった。
目の下に濃いクマはあるものの、安堵した表情を浮かべていることから王は一命を取り留めたのだろう。
「これも君たちが持ってきてくれた花とこの研究資料のおかげだ。ありがとう」
リオネルはそう言って本を差し出す。
王様が倒れた後、花と一緒にリオネルに渡した母の研究資料が私の手に帰ってきた。
「医者も感心していた。花や治療薬があってもその研究資料がなかったら、こんなに迅速に治療に取り掛かれなかった**************
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