テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
泳いでみてよくわかった。
魚、動きが速い。
しかも魚が小さいと、銛が当たっても上手く刺さらない。
浅く刺さった程度では、逃げられてしまう。
つまり
① 海底を泳いでいる、そこそこ大きいものを、
② 砂底に貼り付けにする位の勢いで突き刺す
形でないと無理だ。
そして、そんなちょうどいい獲物なんて、そうそう泳いでいない訳で。
あ、でも発見。
イトヒキハゼの仲間か何かかな。
そんな訳で、ゴムを最大に伸ばして攻撃。
魚の方が一瞬早い。
泳いで何とか追いかける。
ほぼ止まったところで、息を継ぎに海面に戻って、また海底へ戻って。
接近して一撃。
ぎりぎり外した。
いや、当たったのだが、逃げられた。
これは難しい。
呼吸がしんどくなったので、浅場に避難。
足をつけて休憩。
これはちょっと難しい、というか無理だ。
そう思ったところで、家の方から銛と袋を持った文明先輩ややってきた。
「もし何なら、このスペシャル銛を貸そうか。もう午前中分程度の魚は捕ったから」
文明先輩が自分の銛を渡してくれる。
僕が使っていた先が3本のものと違い、先が1本で強烈な返しがついている奴だ。
間違いなく自作だろう。
「午前中分って、どれ位捕ったんですか」
「10匹くらい。もう冷蔵庫に入れたから、確認出来ないけれど」
おいおいおい。
何か全くレベルが違うんだけれど。
でも、ひょっとしたら銛の性能のせいかもしれない。
その一縷の望みにかけて。
「すみません、お借りします」
僕の銛と交換する。
そんな訳で、もう一度シュノーケリングで魚を捜索。
魚そのものは、やはり岩場に近い方が多い。
しかし岩場の上の方で群れているのは、ちょっと小さすぎる。
岩場を周遊するように旋回して、そこそこのサイズを発見。
多分、ベラの一種だ。
上まで泳いで、そして一気に近づき一撃。
外した。
やはり難しい。
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!