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と、思ってたら、看護師さんがきた。
点滴をセットしようとした。
こうなると、すぐ点滴。
もうやだ。ボーっとして、しゃべるのもきつくなる。
○○「…や、っ!ハァハァ……やだ……っ、」
照「でも、苦しいでしょ?」
○○「……やだっ!泣。」
そう言って、私は腕を隠した。
照「……○○?」
看護師「はぁー、ほら、○○さん、大人しくしてね、楽になるから、はい、腕隠すなら足でもいいんですよ?」
機械的な声で、布団をめくって、足に触れる。
○○「……や、やだっ!」
思いっきり蹴ってしまった。
○○「ハァハァ、ハァハァ……っ。点滴いらない。っ、ハァハァ…ハァハァ…うぅっ……泣。」
照「……○○、大丈夫。大丈夫。」
看護師「はぁ、こっちも暇じゃないんだから」
照「暇じゃないって、仕事でしょ?もう、大丈夫みたいですから、点滴はいりません。」
看護師「……そうですか。」
そう言うと、看護師はへやをでてった。
○○「……ッ泣。」
照「もう、大丈夫、大丈夫。泣けるなら泣きたいだけ泣きな?」
そう言って、抱きしめてくれて。落ち着くまで、背中をトントンしてくれて…
いつの間にか、泣き疲れて、照の腕の中で寝てしまったらしい。
目を覚ますと、夕方で。誰もいなくて。
点滴されていた。
○○「…え?……な、なんでっ!泣」
結局、されたんだ、騙された気分。
この際抜いて仕舞おうかとさえ、思った。
その時だった。
深澤「え?あ、こらこら!なにやってんの?」
○○「点滴いらないって、言ったのに。なんでっ!泣」
深澤「落ちついて。これ、栄養入れてるだけだから!」
○○「そんなの、信じない!みんなしてだまして!」
照「あれ?起きた?」
深澤「照ー!○○激おこよー?わら」
照「なにしてんの?」
○○「点滴いやって言ったのに!」
照「あ、それ、栄養補給ね!○○俺の心配してたけど、自分も食べてないでしょ?そんなんじゃ、帰れないからね?」
○○「うそ!信じない!」
もう、いやだ。どうせ、そろそろボーッてして、動けなくなる。
もういい。それがいいんでしょ、みんな。
もう知らない。
そう言って布団を頭から被り、目を閉じた。
深澤「この点滴は子供になる効果あんの?わら」
照「そうかも!(笑)」
この2人は人の気も知らないで!ほんとむかつく。
照「○○~?ご飯食べれるようになったら、退院できるって。それまでは、栄養補給の点滴は続くってよー?」
そんなのだまされない。
深澤「○○の好きなプリン買ってきたんだけど、たべない?コーヒーゼリーもあるよ?」
プリン、コーヒーゼリー……
そ、そんなものに騙されないもん!
…………
………
…………( ・ω│チラッ
照「ふはっ!笑。」
深澤「ほら、おきて、一緒にたべよ?」
照「プリンと、コーヒーゼリーどっちもあるから!食べれるものをまず食べていいって!」
○○「……プリン食べ…たい。」
照「ん、じゃあ、たべよっ!」
あれ?点滴、半分終わってるのに、どうも無い。なんなら、少し体が軽い。
照「どした?」
○○「……これ、ほんとに栄養補給の?」
照「うん。いつも、これと、安定剤と2つしてたみたい。でも、、嫌がってたでしょ?」
○○「…うん。」
照「だから、先生に、ストレスになるものは避けたいって相談したの。そしたら先生が、ご飯食べれるようになれば投薬治療できるからって。でもまだ栄養足りてないから点滴はとめれないらしい。」
○○「……そっか。………ごめん」
深澤「○○って意外と子供なとこあるね(笑)」
○○「………」
深澤「すんごいしっかりしてるし、まぁ頑固なとこもあるのはわかってたけど…」
照「いいじゃん。いろんな○○見れて。」
深澤「そうだねー、なんか、○○みてたらさ、昔思い出した。」
○○「え?」