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「佐久間、話って?」
中々、照れて言い出さない…佐久間に声を掛けてみる
「あのさ…俺…阿部ちゃんの事…」
やっと佐久間が口を開き掛けた、その瞬間…
「阿部ちゃん!」
渡辺が突然、現れて…
俺の腕を掴んで来た
「翔太…!一体どうしたの?」
突然の事に、驚いたが…
渡辺は、そこから何も発しない
それは翔太の癖の様で…ずっと見て来た俺には分かる
何か頭でグルグルと考えている、あまり良くない時のモノだった
「ごめん。俺…あの…」
慌てて手を離した、渡辺は…
そう言って、その場から走り去る
「翔太!」
その背中に声を掛けるが…
それで止まってくれる訳はない…
「あのさ…阿部ちゃん…俺…」
それでも、会話を続ける佐久間に
「ごめん。俺は翔太が好きだから…」
そう言って頭を下げる
「そうなんだ…だからさっき…」
渡辺が突然現れて、驚いた佐久間だったが
やっと状況が飲み込めて、諦めがついた
「俺達は、今からが勝負だから…」
やっと、動いてくれた渡辺に
今度は俺が、頑張る番だ…
意味の分かっていない佐久間はと言うと
当然の様に、首を傾げて考えている
「ごめん!それじゃ…もう行くね!」
早くしないと、追いつけない…
阿部が佐久間を残して、渡辺を追い…
佐久間は、それを見送った…
「まだ、店には戻って居ないと思うけど…」
慌てて追いかけ、探してみると…
少し離れた場所に、翔太の背中を見つけ…声を掛けた