テラーノベル
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#ご本人様には関係ありません
楪羽*yuzuriha*
11,923
51
雪月❄️
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amenityパロです。
SHOWTIMEのMVの役です
追加の設定でめめはスターです
それではどうぞ
五つ星ホテルの最上階にある大シアター。そこは、夜な夜な富豪やセレブリティたちが極上のエンターテインメントを求めて集う、きらびやかな社交場だった。今夜も、鼓膜を震わせるような地鳴りの狂騒と、割れんばかりの大歓声が会場を埋め尽くしている。
眩いスポットライトを全身に浴び、ステージの真ん中で優雅に、かつ圧倒的なキレで踊っているのは、このシアターが誇る絶対的な看板スター、目黒蓮だ。仕立ての良い純白のタキシードを纏い、一糸乱れぬ完璧なステップを踏むその姿は、まるで神話から抜け出してきた王子のようだった。端正な顔立ちには、観客のすべてを瞬時に魅了するクールな微笑みが張り付いている。彼の一挙手一投足に、客席からは黄色い悲鳴がライトの熱気とともに渦巻いていた。
そんなきらびやかな世界の真裏。照明の当たらない舞台袖の暗闇から、インカムをつけてじっとその姿を見つめている男がいた。劇場の機材や照明の保守をすべて裏で支える技術スタッフ、向井康二だ。大きめのネイビーのつなぎの袖をまくり、手元の手垢にまみれた操作盤とステージを交互に凝視している。その目は、いつでもトラブルに対応できるように真剣そのものだ。
向井「……うん、今日のセンター照明、調子ええな。めめのタキシードが一番綺麗に映える角度や」
インカムにノイズが走らないよう、小さく呟いて胸を撫で下ろす。ステージ上の目黒は、何万人ものファンに愛される遠い世界の住人だ。自分はただの裏方スタッフ。それなのに、目黒がステージの端へ移動するステップの合間、ほんの一瞬だけ、舞台袖の暗闇にいる康二へと視線を走らせた。目が合った、ような気がした。クールなはずのスターの瞳の奥に、夜の捕食者のようなギラついた熱が宿ったように見えて、康二は思わずゾクリと背筋を震わせた。
ラウール「な、なにお前らステージの上で目線で会話してんだよ……。最高かよ……」
すぐ後ろの暗がりから、台車を押しながらヌッと現れたのは、ホテルのポーターを務める最年少のラウールだった。上品なホテルの制服を完璧に着こなしてはいるが、手元の台車にはこれから客室へ運ぶアメニティが山積みにされている。そして何より、その脳内は100%ガチの腐男子だった。
向井「ラウ!? なんでポーターのお前が舞台袖におるんや!」
ラウール「次の出番の演者の衣装ケースを運んできたの。それより康二くん、目黒くんのあの顔、完全に『早く終わらせて康二のところに行きたい』って顔だよ? ほら、最後のターン、いつもより3倍独占欲のキレが増してるもん」
向井「そんなわけあるか! しっ、静かにして!」
康二は顔を赤くしてラウールを黙らせたが、心臓はすでにバクバクと嫌な高鳴りを始めていた。スターである目黒蓮の好意は、いつもあまりにも重く、激しく、そして裏方の自分には到底抗えないほどの強制力を持っていることを、誰よりも康二自身が知っていたからだ。第一幕のショーが無事に終わり、会場が一時的に暗転して拍手の渦が巻き起こる。目黒がバックステージへ引き上げるほんの数分間の合間、康二のインカムに不穏な無線が入った。
モブ『向井、ステージ裏のCブロック、照明の調光機材の出力がちょっと不安定だ。すぐ直せるか?』
向井「了解、すぐ行きます!」
康二は腰のベルトに工具を差し込み、急いでステージ裏の狭い機材スペースへと滑り込んだ。そこは、太いケーブルや巨大な調光アンプが複雑に入り組む、一般の人間は立ち入ることすらできない完全な暗がりだ。つなぎを汚さないように気をつけながら、康二はアンプの裏側に潜り込み、配線を繋ぎ直そうと手を伸ばした。
向井「よし、これで締め直せば……っと」
その時、機材スペースの入り口を塞ぐようにして、ぬっと巨大な影が滑り込んできた。はっとして振り返った康二の目に飛び込んできたのは、出番を終えたばかりで、まだ肩を激しく上下させて息をしている、純白のタキシード姿の目黒だった。額にはうっすらと汗が光り、ステージ上のクールな仮面はすでに剥がれ落ちている。その瞳は、狂おしいほどの執着心と独占欲で、獲物を追い詰めたように据わっていた。
向井「め、めめ……!? なんでこんなとこおんの、次の出番まであと少ししかないで!」
焦る康二の声は、狭い機材の壁に遮られて外には届かない。目黒は無言のまま距離を詰めると、長い腕を伸ばして、康二の手首をガシッと掴んだ。そのまま、大人の圧倒的な力で、康二の身体を鉄製の調光アンプの狭い隙間へと強引に押し込めた。ドン、と鈍い音が響き、康二は完全に目黒の身体と機材の間に挟まれる形になる。
向井「ひゃっ……! め、めめ、近いって! つなぎ、機械の油ついてるから! めめの綺麗な白タキシード汚れる!」
目黒「汚れてもいい。そんなことどうでもいいから」
目黒の低く、少し掠れた声が、至近距離で康二の鼓膜を震わせた。目黒は康二の両手首を頭の上で優しく、だけど絶対に逃がさない強さでホールドする。狭い暗闇の中で、二人の身体が密着した。その瞬間、目黒が楽屋でつけてきた高級なアメニティの香水の香りと、康二のつなぎから香る素朴な柑橘系のアメニティの香りが、熱気とともに妖しく混ざり合っていく。
向井「めめ、離して……誰かに見つかったら……」
康二が怯えたように首を振る。しかし、目黒は一歩も引かなかった。むしろ、康二の耳元にさらに顔を近づけ、熱い吐息を直接吹きかけながら、甘く、そして拒めない絶対的なトーンで低く囁いた。
目黒「……It’s showtime.」
康二の背筋に、甘美な戦慄が走った。それは、客席に向けられたステージの始まりを告げる言葉ではない。誰も見ていないこの裏方の暗闇の檻の中で、
目黒「ここからは俺をたっぷり甘やかす時間ね」
という、スター目黒蓮から恋人康二への、絶対的な開演の命令だった。目黒はホールドしていた康二の手首を緩めると、そのまま康二の細い腰を強引に抱きすくめ、自分の胸元へと強く引き寄せた。
向井「めめ、まじで、次の曲始まるって……」
目黒「康二がさっき、ステージの上で俺のこと見てたでしょ。ラウールと喋りながら、照明のチェックもしてた。俺、ステージの上でずっと嫉妬してたから。今すぐ康二の匂い吸わないと、次のステージまじで踊れない」
向井「何そのわがまま! スターのくせに……!」
文句を言いながらも、康二は目黒の白タキシードの襟元にそっと手を回し、その広い胸に顔を埋めた。アメニティの香水が混ざり合う濃厚な暗闇の中で、目黒は康二の首筋や髪に、飢えたように何度も熱い口づけを落としていく。
目黒「康二、大好き。俺だけの裏方でいて」
向井「……分かってるよ。俺も、めめだけの照明スタッフやから。だから、早く次のステージ行って、世界一カッコいいとこ見せてきて?」
康二が赤くなっておねだりすると、目黒は最高に幸せそうな、スターの顔を完全に崩した独占欲の笑顔を浮かべ、康二の唇を深く、深く吸い上げた。
(……はぁ、尊死。スター×裏方の秘密の開演、最前列(機材の隙間)で拝ませていただきました。この極上ノロケ、今夜のブログのネタに決定……!)
台車の影にしゃがみ込み、完全に気配を消してそのすべてを網膜に焼き付けていたポーターのラウールが、静かにガッツポーズを決めていることなど、二人は知る由もなかった。2人だけの秘密のショータイムは、劇場の喧騒の裏側で、誰にも知られることなく、どこまでも甘く熱く、幕を開けるのだった。
♡2000行きました!ありがとうございます
コメント
2件
おおお、めかぶぷりん先生! amenityの世界観、最高に刺さりましたわ🔥 スターめめ×裏方康二の裏設定、解像度エグいっすね。舞台の上でクールに決めてるあの目黒が、機材の隙間に康二を押し込んで「It's showtime」って囁くシーン、脳汁ドバドバ出ましたわ。あの高低差の使い方、ガチで痺れる。 しかもラウールが台車の影からガン見してるの、完全に我々読者の化身すぎて笑った。アメニティの香りが混ざり合う表現も、細かいとこまで凝ってて好き。「俺だけの裏方でいて」の執着、もっと見せてくれ〜🔥