テラーノベル
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叶さんが何も言わず部屋を出て行く
そして慌ただしく戻ってくると口元をタオルで押さえていた
手には薬を持っていて、俺に渡すと入り口まで下がる
「それ‥‥ヒートの薬だから飲んで。僕も飲むから」
「‥‥だって俺‥‥」
「明日病院に行こう。そうしたらはっきり分かるから、それと‥‥もしΩだったとして僕達が運命の番な事はみんなに黙ってて。いいね?」
「‥‥‥はい」
「僕は‥‥戻るよ。これ以上ここに居たら危険だ‥‥」
「叶さん‥‥」
「何かあったらLINEして‥‥ごめんね?1人にして」
「‥‥大丈夫‥‥ですっ‥‥」
1人になった部屋
気がつくと部屋中叶さんの匂いがしている
俺は立ち上がり、窓を開けた
嘘だよな
俺がΩだなんて‥‥
しかも叶さんの運命の番‥‥
そりゃみんなに話したくもないよな‥‥
ベッドに戻っても動悸が止まらない
体が熱い
気付きたくなかったけど、自分のものが大きくなっている
手にした薬を見てフィルムから取り出す
何錠飲んだらいいんだ‥‥
渡された分は6錠
とりあえず2錠飲んでみる
時間を置いても収まらない
「っ‥‥なんで‥‥」
また薬を手に取り渡された分、全部を飲み込んだ
どれくらい待てば良い?
わからない‥‥
怖い‥‥助けて‥‥
助けて‥‥お兄ちゃん‥‥
俺はゆっくりと下着を下ろした
既に濡れている下着を脱ぎ捨て、自分で自分を扱く
何も見たくなくて閉じている瞼から涙が溢れ出す
一度出し、二度目も出したのにまだ収まらない
ここじゃない
早く触れろと体が訴えている
俺は恐る恐る後ろの孔へ指を充てた
痛いはずのそこは、見えてはいないけど腫れているようだ
それなのにそこが何かを欲しがっている
「っ‥‥やだ‥‥や‥‥あっ!‥‥」
指を入れて中を擦る
ここだけど何か違う‥‥
でも今はこうするしかない
クチュクチュと音をさせて指を出し入れして行く
ガチャ‥‥
扉が開くとそこには叶さんが居た
「こや‥‥やっぱり‥‥」
「か、叶さっ‥‥」
叶さんが扉を閉じて鍵を締める
「LINEしてるのに出ないから‥‥そうだよね、初めてだもんね」
「うっ‥‥叶さんっ‥‥助けて、ここが変っ‥‥」
「僕も薬飲んでるけど‥‥ロウ‥‥」
俺の名前を呼ぶとベッドに登って来る
脚に触れられただけで俺のものから雫が溢れた
もう誰でも良い‥‥
早く‥‥早くこの中を埋めて欲しい
「もしも僕が怖くなったら逃げてね。僕も耐えるけど‥‥」
「苦し‥‥苦しいよ‥‥叶さんっ‥‥」
「怪我してるから今日は入れてあげられない‥‥だからこれで頑張ろう?」
「あぁっ!そこっ!‥‥気持ちぃ‥‥!」
「ロウ‥‥っ‥‥ヤバイかもな‥‥僕‥‥噛んじゃいそう‥‥」
「んんっ!いくっ‥‥またっ‥‥ああっ!」
果てて尚疼くそこを叶さんが緩急つけて擦り続ける
そして俺の顎を掬い上を向かせられた
「ロウ‥‥僕が噛まないように‥‥キスしてくれる?」
「‥‥っ‥‥んっ‥‥」
キスなんてしたことがない
でも叶さんが望んでいる
俺は叶さんの唇へと合わせた
それを見て、すぐに叶さんが深く唇を重ねて来た
「んんっ!‥‥ん‥‥ぁ‥‥うっ‥‥」
「‥‥‥‥っ、ごめん 」
今謝られたけど‥‥
何に?
俺に?
身体への快楽が強すぎて何もわからない
俺はいつの間にか意識を手放し、叶さんに抱かれながら眠りについていた
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コメント
3件
こや が可愛すぎる かなかな 優しい~ こや に話しかける かなかな が かなかな 過ぎる! どうなるんだロウ 続き楽しみにしてます!