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zmの部屋から、血の垂れる音、
切る音が絶えない
ポタッポタッ…と、スーッと、
さっきから5分くらい此処にいるんやけど?
……止まらんのやけど…?
と、止め…ないと……
はやく…止めないと…
いけないのに…
足、動かへん…
なんで…?なんで…?
悩みがあるなら…聞いてあげないと……
はやく…部屋、開けないと…いけないのに…
「ヒュッ カフッ」
あ、やば…
呼吸が速くなってるの…気づかなかった…
やば、い…かも…
誰か…
「ヒュッ、カハッカヒュッ ケホッ」
ゆっ、くり、呼吸…
息、す、吸えへん…!、
苦し…やば…
やばい、死ぬ、死ぬ…
ゆっくり…ゆっ
「ゆっくり呼吸しろ」
だ…誰…?
「吸って、吐いて、吸って、吐いて」
「ハッ カヒュッ、ケホッカハッ」
「ダ、ヒュッ ダレ…」
「皆の聖母ことtnでぇす★」
「過呼吸止めるのなんて慣れっこやでw」
「な、れ…カヒュッ…ゲホッカフッ」
「…一旦呼吸落ち着けて?その後に話…」
「zm、がッ……、リ、カヒュッ、ゲホッゲホッ」
「吸って、吐いて、吸って、吐いて…」
「話はそれが治ってからや、な?」
それじゃ…駄目なんやtn…
アイツの…自傷…止めないと……
やっぱり、トラウマは消えないんやな
「お前、近接に向いてる」
此処に入った時、grに言われた言葉だった
でも、拒否した。
とても、できるようなものじゃなかったから。
俺は、
血を見ることが、怖い
俺の妹のリ●カを見てしまった時から、
妹の、血が付いた部屋を見た時から、
怖くなってしまった
その時、俺は妹より2つも年上だったのに
見て見ぬふりをしてしまった
これは、妹じゃない、と
今は夢である、 と
信じていたくて…
その数日後に、
もう、あの時の記憶はほとんどない
葬儀でも、泣けなかった
そんな自分が、本当に嫌になった
血
その赤黒い色合いが、
目に映ると震えてしまう。
だから、遠距離射撃の部隊に入れてもらった
そこではあまり直接血を見ることはなかった
見たとしても、「撃たないと死ぬ」恐怖のほうが勝っていたから、平気だった。
けど…
今は、違うやんか
軍隊に入ってまで、強くなったやん?
目の前で、仲間が、
尊敬する人が、
大切な人が、
妹のように、命を失ってほしくない
また…動けなかった…
足を、前に出せなかった
手を、伸ばせなかった
それどころか、発作なんか起こして、
tnに手間かけさせて、
ほんとに…俺は…駄目な、奴や…