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「…なんで…無線機なんか渡されたんやろ」
「…マナ!どうしたの?その無線機」
「テツから…もらったんや 」
「テツから?!」
「声デケェって…無線の声聞こえんくなる」
「俺にも聞かせてー」
《みんななんで無線機なんか渡したと思う?》
久しぶりに聞いたテツの声は…どこか悲しんでいるような気がした
《僕がさ…ヒーローなったばかりで…未熟だった頃覚えてる?》
「あったな…そんなことも…」
《あの頃から僕は変わらないんだ…ヒーローとか…絶対的ヒーローとか…自称してるだけで本当は弱いただのヒーローでさ》
「そんなことないやんか…テツは強いやんか…」
《だからさ…もうOriensから離れることにしたんだ!…》
「……は?」
《Oriensからというか…この世界から…かな!》
《じゃあね!みんな!未来の…ヒーローに幸あれ!》
「ッッッテツ!!!!!!!!」
「テツ!!!!!!!!」
「テツ!!!!!!!!」
嫌やッッッテツが死ぬなんて嫌やッッッ
もっと早くッッ僕が原因でテツが死ぬなんて嫌だ!
死ぬなよ!!テツが死んだら俺らは自信なくなるんだよ!!
これでいい…これでいいんだよ…僕は…
「はァ…めんどくさいやつ…」
「ほんとですね…絶対的ヒーローさんは…めんどくさいですね!」
「死ぬなんてこと僕らが許すとでも思っとんのか?」