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#大森元貴
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#大森元貴
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「……元貴も、きっと余裕がなかったんだと思う」
若井は藤澤の隣に座ったまま、静かに話し始めた。
「最近いろんなこと重なってたし、今日のことも……あんまり気にしなくていいと思う。元貴も追い込まれてたんだろうし――」
「分かってるよ」
若井が言い終わる前に、藤澤が小さく口を挟んだ。
「……え?」
「それは分かってる….」
藤澤は俯いたまま、もう一度言った。
「元貴が悪いわけじゃないよ」
「涼ちゃん――」
藤澤は若井の言葉を遮った。
その声には怒りもなかった。
むしろ、元貴を庇おうとしているようだった。
「元貴も疲れてたんでしょ。……俺がちゃんとできなかったから、そう言っただけだよ」
「違うよ。涼ちゃんが悪いって――」
「いいの」
藤澤が、かすかに笑った。
「元貴は….悪くないよ」
その笑顔は、また消えてしまいそうだった。
若井は何も言えなくなった。
藤澤は自分が傷ついていることよりも、元貴が悪者になることを気にしている。
それが余計に苦しかった。
「……涼ちゃん」
「僕なら大丈夫だから笑」
そう言った藤澤の声は、少しも大丈夫には聞こえなかった。
若井はただ、隣に座ったまま藤澤を見つめていた。
――こんなときまで、元貴を庇うんだ。
その事実が、胸に重く残った。
次回3000
コメント
2件
楽しみにってます
第3話、読み終えたよ〜!😭💦 藤澤、自分が傷ついてるのに「元貴は悪くない」って庇うの、、もう切なすぎて胸がぎゅーってなった…。若井も「元貴を庇うんだ」って気づいてるのがまた苦しいね。大丈夫って言いながら全然平気そうじゃない声の描写が本当にリアルで、こっちまで涙出そうになったよ。次が気になりすぎる…!