テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
12
#異世界転移
花月夜れん
3,045
1,227
4,158
俺は桜子さんと解散し、マンションに帰った。21時過ぎだ。桜子さんからメッセージがあった
見てみるとするか。
「無事帰りました😊今日は最高に楽しかったです。またコーヒー屋さんで!おやすみなさい」
なんて律儀な子なんだ。俺の後輩達はこんな
連絡しないからな。
俺は風呂に出た後、水滴が落ちないように
ドライヤーをかけ、プレゼント包装を剥いだ。
オレンジ色のネクタイだ。
朔太郎
「ネクタイ、、、初めて貰ったな
明日から使うか。、、、、、、、、、」
俺は布団に入り目を瞑った。
だが、眠れないのだ、目を瞑れば満面の笑みな桜子さんが現れ、ひたすらお話をしてくれる。
朔太郎
「結果、眠れなかったな。」
柄にもなくスーツ姿でオレンジ色のネクタイを締め、自撮りをしてみた。
「桜子さん、おはようございます。
ネクタイありがとうございました。似合ってますでしょうか?」
めっちゃイケイケじゃないですか!
あっ
おはようございます!
私も仕事頑張ります💪
お互い体調崩さずいきましょー✨️
朔太郎
「文字打つの早いな。」
「桜子さんもお気をつけて。ではまた
コーヒー屋で、ファイトです。」
俺は相変わらず早朝の電車に揺られた。
いつもなら嫌になるこの空間。だが今日は
心がポカポカしている、なんだか頑張れる気がしたから。
会社についた早々に
後輩の女性から話かけられた
女性
「お?ネクタイ色変えた?」
まあ隠す必要はないだろう。桜子さんの名前を伏せて話をした。
女性
「ふ〜ん、そう
で先輩は浮かれてんだ。」
朔太郎
「、、うかれてなどいない」
女性
「動揺してんじゃん先輩」
含みのあるいい方をされたけど、とりあえず
営業に回らないといけない。
朔太郎
「いくぞ」
女性
「はーい、今日もお願いします!」
何故か今日、後輩からの距離が近かった。
営業が終わり、後輩と歩いていたのだが
俺は腕を取られた。後輩の柔らかな胸がムニッと当たった。
朔太郎
「おい、近いぞ、、、離れなさい」
女性
「いいじゃないですか?」
後輩は離れなかった
歩いていると、桜子さんの姿が見えた
しまった。この近くはコーヒー屋さんの道だ。
目と目があってしまった。
桜子さんは悲しい顔をして走って見えなくなった。
俺は後輩に少し声を大きくしてしまった。
朔太郎
「離れなさい!!」
彼女はビクッと体を震わせた、当たり前だ
後輩に声を上げた事など1度もなかったからな
後輩
「へぇ、先輩やっぱりネクタイ貰って
嬉しかったんですね。その女性の事好きなんですか?」
朔太郎
「分からない、だが声を荒らげた事は
すまなかった。俺は帰る、お前も気をつけて
帰りなさい。ではまた明日」
後輩
「はい。失礼します」
その日、桜子さんは初めて約束した
コーヒー屋を訪れなかった。
コーヒーが初めて味がないと感じた。
朔太郎
「あれ?
マスター、コーヒーの調整ミスした?」
マスター
「まさか。んなわけあるかい、朔ちゃん
今悲しいだろ?」
朔太郎
「悲しいのか。分からない、だが
心に穴がポッカリと空いたみたいだ」
マスター
「そうか、それは大変だな。朔ちゃん
今日帰ったら、桜子ちゃんに電話したら?」
朔太郎
「電話、、ですか。」
帰宅しと風呂に浸かっていたのだが
何故かソワソワしてしまった。普段は疲れを取るため長く湯船につかるのだが
いつもより30分以上はやく出てしまった。
体が冷えるな。
返信が来てた。
分かりました、では22時にしましょうね
なんかよそよそしいなと思った。
いつもの桜子さんじゃない気がした。
とりあえず俺はコーヒー豆をカップに入れた。
いつもより豆の量を増やしてみた。今日のマスターの所では味がしなかったからだ。馬鹿な考えだとは理解しているつもりだ。
よし、バラエティー番組でも観てみよう。
久しぶりのテレビだな。いや嘘だ。
桜子さんと出会って以来、彼女はドラマや
お笑いが好きだと話してくれた。だから俺は
話しが出来るように睡眠時間を削り
テレビにも時間を費やせるようになっていた。
いい歳したおっさんが何を期待しているのか
いやなんでもない。
そんな事をしていると約束の22時が来てしまう。リンリンと俺のスマホから軽やかな音が鳴り響く、桜子さんからだ。
もしもし、こんばんはお疲れ様です。
「おう、こんばんは」
今日は約束守れなくてすいません。
「いや、いい気にするな」
俺は何を焦っている。言葉がカタコトになっているな。
朔太郎さん、彼女さん居たんですね。
幸せそうな顔してましたよ、、彼女さん
「いや、ちょっとまってくれ」
今日、かなりショック受けました
私、どんな顔して合えばいいのか分からなくなりました。
彼女の声が震えているな。泣いてるようだ。
朔太郎
「だから、彼女は会社の後輩だ。」
でも朔太郎さんの腕に体、、、胸くっ付けて
歩いてたじゃないですか!!
朔太郎
「あれは、誤解だ。久しぶりに声が大きく
なってしまった、怒鳴ったのだよ
「やめて」と桜子さん、きちんと言葉にします
俺は貴女に嫌われたくないです。」
、、、彼女の鼻をズルズルと
啜る音が聴こえた。ぐしゃぐしゃな声だ。
………ずるいですよ。そんな事を言われたら
…..なんでもないです、、いいですか?!
明日きちんとコーヒー屋に来てくださいね!!
約束ですよ!!おやすみなさい!
ツーツーツー
はぁ、どっと疲れた。
だが、どこか気分が晴れた気がする
そうだ少し夜更かしをしよう22.30分だ。
なんだか甘いコーヒーが飲みたいな。
翌朝
俺は気づいた。桜子さんに貰ったオレンジ色の
ネクタイ。きちんと洒落たスーツ、彼女色に
染まりつつあったのだ。
なんだか、頬が暑い。熱なのか?
社会人だ、熱だのなんだの気にするな。
あっても微熱だ。
そうだ。俺は今日、少しだけ贅沢をしよう、
行きはタクシーで出社しよう。
気分が軽いのだよ。
今日は上司と久しぶりに外出だ。
何故か褒められた。
「君は2ヶ月と少し前から調子がいいね
何かいい事でもあったのかな?
ぜひ、聞かせてくれ。おっさんの頼みだ
まさか、彼女、、、とかかな?」
相変わらず、上司は聞きたがりだ。
確かに調子がいい、そこは肯定しよう、。
あれ?俺が肯定した?今?上司に?
「うんうん、いいね。確かに会社としては
伸びる人は成功を成しやすく、会社に貢献と
出来て素晴らしい、、が上司の俺の意見は
プライベートの君が充実してる顔していて
俺は嬉しいよ。何かあれば有給を取りなさい
今なら使うのもありじゃないか?君は頑張り過ぎたのだよ。俺が休め、寝ろと言っても
聞かなかった頑固くんなんだから。」
上司、、今、、多分いい事言ったんだよな。
頑固くんは要らなかったよな。
飲み込んどこう。
朔太郎
「ありがとうございます。」
今日は褒められ、肯定してもらい
営業先でも順調。
さて、マスターの場所に行こう。
マスター
「よっ、いらっしゃい、桜子さん来てるよ」
桜子
「朔太郎さん!!待ってましたよ!」
なんだか気分がいい。きちんと話し合いが出来た。俺がこんな幸せな時間を過ごしても
いいのだろうか?いいとも、きっと。
季節が移ろい、桜吹雪のように桜が風に乗り
靡く春の頃。
桜子
「朔太郎さん、次の週の金曜日ってお休み
なんて出来たりしますか?急でごめんなさい」
朔太郎
「休み、、、ですか。」
そういえば、上司に有給使えと言われてたな。
朔太郎
「勿論、大丈夫ですよ
俺、上司にたまにはゆっくりしなさいと
注意?肯定されてまして。」
桜子
「やった!!私、車で迎えにいきます!
あ。この後、服屋いきますよ
服!朔太郎さんの格好、硬すぎますよ
だから私がコーデ決めますからね
お覚悟を!」
朔太郎
「覚悟、決まりまくってます」
桜子はふふふと何故か口角が上がっていた。
嬉しそうだ。俺も嬉しかった。
俺は18時に桜子さんとコーヒー屋を出たはずだ。今、23時手前で両手に沢山の袋を抱えていた。
あれ?
桜子
「私の奢りです!いつも我儘言ってるから
たまには朔太郎の為にって!!」
俺はタクシーに桜子さんと乗り
桜子さんの近所まで送った。
久しぶりに人の家まで送った気がする
俺の為に、、か。
桜子
「では!またコーヒー屋で!あいましょ
おやすみなさい!」
彼女はタクシーが去るまで手を振ってくれた。
よし帰ったら、お礼の連絡をしてみよう。
「今日は沢山、ありがとうございました。
またコーヒー屋であいましょうね。
来週の金曜日とても楽しみにしています。」
はい!おやすみなさいです^^
彼女は秒で連絡を見てくれて
すぐ返信をくれる。そういえば彼女は
夜更かしは基本しない。24時には爆睡してると
言ってたな。起きてくれてたのか、、、
へへ←これなんだろうか?
まあいい、寝よう。
コメント
1件
第2話、読んだよ〜。オレンジのネクタイ締めて♡♡♡送っちゃう朔太郎、完全に浮かれててニヤニヤした。後輩に腕を掴まれて桜子さんが走り去るのは胸が痛かったけど、電話で泣きながら「ずるいですよ」って言う本音、めちゃ刺さった。マスターの一言も沁みる。桜子さん色に染まっていく朔太郎、次話も追うわ🔥