テラーノベル
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3連続
この世のすべてに関係ございません
誤字脱字有り
戦争 及び原爆の話あり
発言だけですが 旧国もでてきます
見れない方は右回れ
会場の外へと続く静かな廊下。
170センチに盛られたシークレットブーツを少しよろめかせながら歩く日本の後ろを、足早に追いかける影があった。
🇺🇸「――待ってくれ、にゃぽんの祖先……!」
息を切らせて追いついたのは、アメリカだった。その顔には、先ほどの部屋での明るさはなく、苦渋と後悔の念が滲み出ている。
🇺🇸「さっきは、すまなかった。俺たちのせいで、君にそんな酷い傷を……。それに、薬も効かないほどの痛みを今も与え続けているなんて、俺は……」
大柄なアメリカが、小さな日本の前で今にも崩れ落ちそうに肩を落とす。
しかし、日本は立ち止まり、ゆっくりと振り返った。その唯一残された右目でアメリカを見つめると、困ったように、けれどどこか慈悲深い笑みを浮かべた。
日本は周囲に誰もいないことを確認すると、懐からタバコを取り出し、静かに火をつけた。紫煙が二人の間に揺らめく。
🇯🇵「……アメリカ殿。私は立場上、こんなことは本来、公には言えません」
日本のいつもの怯えたような敬語から、少しだけ「約2700年を生きた親」としての落ち着いたトーンが混じる。
🇯🇵「ですが……私は、あなたに感謝しているのです」
🇺🇸「え……?」
アメリカが驚いて顔を上げた。日本は煙をそっと吐き出しながら、遠くを見つめるように言葉を紡ぐ。
🇯🇵「あの戦いの末期……私は、あの子を――『日帝』を止められなかった。あの子は狂気に取り憑かれ、本土決戦などと叫び、自ら破滅へと突き進んでいました。このままでは、あの子という存在そのものが、完全に消滅してしまうところだった」
日本の右手が、きゅっと自らの左袖を握りしめる。
🇯🇵「だから……力ずくで、手段はどうあれ、あの子を止めてくれたことに感謝しております。あなたが強引に終わらせてくれなければ、あの子は今、ここに繋がる形(現代)で生き残ることはできなかったでしょう」
🇺🇸「……っ」
🇯🇵「ただ、私の国にも、たくさんの被害者が出た。罪のない多くの国民が、私の肉体と共に引き裂かれた。……だから、表立っては決して言えません。日本国の歴史と概念の化身として、これを許すことは許されない」
日本は一歩、アメリカに近づいた。その小さな体から、圧倒的な歴史の重みと、引くほど真面目で、どこか狂気的なまでの「親としての情愛」が溢れ出る。
🇯🇵「ですが……個人的な、一人の親としては、言わせてください」
日本は前髪を揺らし、光のない左目でアメリカを真っ直ぐに見据えた。
🇯🇵「私の子供を助けてくれて、ありがとう。アメリカさん」
最後のその言葉だけは、外交的な「殿」ではなく、一人の人間としての「さん」だった。
アメリカは言葉を失い、喉を詰まらせた。
目の前の少年は、自らの片腕と片目を奪った相手に対して、大切な子供を狂気から救ってくれた恩人として微笑んでいるのだ。あまりにも真面目で、あまりにも一人よがりで、あまりにも深い救済。
🇺🇸「……君は、どこまで真面目なんだ……。そんなの、俺が救われないじゃないか……」
アメリカが顔を覆って声を震わせる。
日本はそんなアメリカを見て、「おや、また何か不調法をいたしましたか」と、いつもの超絶人見知りでオドオドとした敬語に一瞬で戻ってしまった。
🇯🇵「あ、あの! すみません、変なことを申しまして……っ! 忘れてください! 私は真面目に反省して、今度こそここで切腹を――」
🇺🇸「だから切腹はするなと言ってるだろう!!」
廊下にアメリカのツッコミと叫び声が響き渡る。
煙の向こうで、日本はペコペコと頭を下げながら、それでも心の中で、かつて狂気に走った我が子の面影と、今を生きるにゃぽんの姿を想うのだった。
#かんとりーひゅーまんず
桜
11
カントリー狼 多忙期
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コメント
1件
読みました…最後の「アメリカさん」の呼び方、刺さりましたね。国の化身として許せないことと、親として感謝することの板挟みが伝わってきて泣きそうになった。切腹ネタで締める緩急も好きです。続きも楽しみにしてます!