テラーノベル
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あなたは一旦これに服を買うことにしました。
これに何を着せるか。
好みが分からないので、適当に動きやすい服を買いました。
鮮やかな黒から赤にかけてのグラデーションが映えるハーフジップ。
彼岸花のようなデザインはとてもこれに似合っていました。
これも嬉しそうにしています。
それからあなたは、これを最低から抜け出させるために教育しました。
これは頑張って勉強をしています。それでも間違えることもあり、あなたはこれが間違える度に叩きました。
体も鍛えさせました。先程と同様、失敗したら容赦なく殴り飛ばしました。
そうしてこれは、そこそこ強く、そこそこ賢くなりました。
あなたは、よく頑張ったねとこれを褒め、赤い首輪を与えました。
叩かれて晴れた頬を押さえながら、これはそれでも喜んでいるようです。
そこに青い狐耳の男が現れました。
男はこれを見て一瞬かたまり、
「個人の趣味嗜好に口出すのは野暮だって分かっているけど、流石にこれはどうかと……。
え、そんなことより油揚げ好きか?
好きだけど……えっ、くれるの?」
あなたは先程服を買いに行ったついでに買ったおいなりさんを渡しました。
「え〜ありがとー。
いい人なんやね」
頬を綻ばせながらおいなりさんを受け取る青い男。
「ほな、良い物貰った代わりにええこと教えてあげようか。
君気を付けとかんと危ないよ」
じゃ、と手を振り青い男は消えていく。
さて、どうしようか。
これは依然として最低な生き物です。
これが覆ることはありません。
あなたはこれに何をしても許されます。
逃げることも無論許されるでしょう。
どうぞ、最良の選択を
#読み切り
ruruha
1,469
翠琉
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コメント
2件
首輪…!?…やばかわいい気がする………メイド服着せたいな…
うわ…これ、読んでてちょっと背筋が冷えたわ。 「教育」ってタイトルも相まって、一見まともそうな育成ゲームみたいなノリなのに、叩いたり殴ったりが当然のように描写されてるのがえぐい。 それでいて首輪を嬉しそうに受け入れるこれの従順さがまた不気味でさ…。 青い狐耳くん、一気に空気変えたな。「いい人なんやね」からの警告、めちゃくちゃ気になる。 「何をしても許される」って一文、選択肢を読者に委ねるラストも含めて、ゾワッとさせられたわ。 とにかく次が気になる!続き読むわ🔥