”「俺がここに来た理由は、詐欺師の家系という肩書きがあると就職が難しいのもあるんよなー…
一応、俺も権力争いに参加出来るけど、トントンの残したイスに座るのはなんか悔しいからやだ」
この話を聞いたショッピは、少し驚きつつも真剣に聞いてくれた。
”「なんか恥ずかしいな…」
「実際、俺は弱いからしょうがないんやけどな…」
俺は視線を下に向けた
『チーノ、お前は弱くないで』
とっさに顔をあげる
”「え…いや、俺はショッピにも勝てないし…」
『いや、お前の心が強いんよ。チーノがしてきた努力は簡単なことじゃないし、到底真似できない』
『手を見たらわかる。お前は努力してるんやろ?』
俺の手は剣や弓のにぎりすぎで豆ができ、傷があった
『何より、俺を助けてくれたんだからチーノは弱くない』
ショッピ、お前は…
”「そっか…そうなんやな…」
自然と涙が出てくる。
”「ショッピ、ありがとう」
『これで貸しなしやな』
本当に良い奴だ
”「…せやな」
”「ちょっと行ってくるわ!」
と言うとショッピは静かにうなづいた
”「チーノです」
俺は書記長室の前でこう言った
「 ……… どうぞ 」
少しの沈黙がついた後、顔をしかめなからトントンは重い口をひらくように言った
”「失礼します」
沈黙の時間を取り戻すように、トントンは即座に言った
「で、なんの用や?」
”「…少しお話があり、来ました」
「続けろ」
”「トントン様、いや…トントン」
トントンがさっきよりもっと顔をしかめた
”「お前は、権力争いで俺が勝てると思って席を残したのかもしれないが、俺にだってプライドがあるやぞ?!」
”「残された物を貰うほど俺は安い男やない」
するとトントンは我慢がしきれないと言うようにこう言った
「俺はチーノのことを思って…!」
何が俺のためだ?
”「俺にだって自分が行きたい道があるんや!」
「…そうだとしてもなんでここに来たんや?!」
脇腹を横に手を握りしめる
”「……それは、お前を抜かすためや!」
「な…」
トントンは驚いた後、こう言った
「悪かった」
”「 … 」
「お前の言った通りやな」
”「え…」
「俺は結局お前の気持ちを考えてなかったわ」
否定されると思っていた
「すまんな、チーノ」
正直俺はトントンが苦手だ
だけど俺は
”「えぇよ、許す」
トントンは安心したように笑った
そして俺もつられて笑った
??「ほう、面白い」
??「__ちゃん、仕事しなきゃダメめう」
??「ちょっとm」
「やめろ?!痛いのいややゾ!」
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