( *´꒳`*)ノコンチャ~!主です!今回から人生初のノベル&文アル夢腐小説の開幕ですッ!!!
なんで夢腐小説なのかって?それはね、主の欲をぜーんぶまとめたからさ☆
夢主は楓、腐主は我が推し太宰さんですッッ
果たして文アルを知っている方はここにコメントを残してくれるのか、いいねをくれるのか……楽しみですねッ
あ、でも主は文アルにわかなんでこのキャラの性格、話し方違うなとか、設定が矛盾していたりなどしたら無視するかコメントで報告して欲しいです、どうかお願いいたします。
あと、文アルの姿を、主の言葉で簡単に表した紹介文的な物を書いているので姿のイメージがつかない場合はそれを見るか、SiriかGoogle先生に聞くなどして見てください
ギャグもキャラ崩壊もたーっぷりとあるのでどうぞご堪能ください🙇♀️
それでは!スタート!!!((楽しくて若干興奮気味な主からのお送りでした
※注意書き
太宰さん愛され
夢主あり
でも今回は太宰さん愛され要素少ないかも……?
人生初ノベルなので慣れていませんし、今までずっとチャットノベルで書いていたので上手い方たちのような表現がまだ出来ません、ご了承ください。なんならチャットノベルみたいに書いてしまっています ((何回お知らせ部屋でこれを言ったんだろうか…
実を言うとお知らせだした時既に出来ていたんですが気に食わなく書き直した次第です、投稿遅くてすみません、後8900以上文字あります長いです、本当にすみません
太陽が道を明るく照らし、空は青く、風がなびき木の葉が揺れる──
至って普通の光景だが、その光景の中、図書館に向かって歩く不審な人物がいた…────
???「相変わらず変わってないねぇ、この図書館は…久々だ……」
図書館内にある談話室には大勢の文豪が和気あいあいと会話を楽しんでいた
太宰「あーー…新しい小説の考えが何も浮かばない……」
赤髪で、前髪の横を三つ編みで止めているこの男は太宰治、無頼派に属している
そしてこの小説の愛されキャラである((重要
織田作「まーた太宰クンが悩んどる、これで何回目や?」
茶髪で長い三つ編みをしているこの男は織田作之助、太宰と同じ無頼派である
坂口「懲りねぇなぁ太宰は、まぁ、そこが可愛いんだが 」
眼鏡をかけ少し青っぽい髪の毛の色をし、太宰を可愛いと言っているこの男は坂口安吾、二人と同じく無頼派である
太宰「小説の内容がなーんにも出てこないんだ…は〜…ダメだもう終わりだぁ!!」
織田作「そんなこと言うんやったらもう休んだらどうや?ここんところずっと潜書してばっかりやったもん」
太宰「…それもありかなぁ……」
中原「おい、モモノハナ野郎、さっきからうるせぇぞ?」
この帽子をかぶった金色の髪色をした男は中原中也、毎日の様に酒を飲んでいる酒好き
太宰「ひっ…!!ちゅ、中也…!」
坂口「まぁた始まった」
檀「ムッ…おい中也!またお前は太宰をそうやって虐めて…!!」
太宰を庇うようにして出てきた青髪の男は檀一雄、転生前には一度太宰と一緒に自殺しようともしていたほどの仲であり、三人と同じ無頼派
中也「ゲッ、嫌な奴が来た…」
檀「ゲッとはなんだゲッとは」
織田作「はいはい、もー落ち着こうや2人とも!ここで騒いだら迷惑なるで!」
こうして2人が言い合うことはいつもの事、そしてそれを毎回止めているのは大体織田作
太宰「……もう自分の部屋帰ろっかな」
坂口「帰っとけ帰っとけベッドで寝て休んどけ」
太宰「ちょっと堕落してくるかぁ……」
その時……
バンッ((ドアが思いっきり開く
文豪の皆さん ビクッ((驚く
太宰「えッ何何!?大きな音したけど?!!」
織田作「お客さんか…?あんまりここに来るお客さんとか居らんと思うんやけど……」
コツコツ……
そこに居たのはボロボロのフードを被った人物だった
中原「あ”ぁ?誰だお前…?」
その場にいた文豪達が全員警戒する
???「ん?もしかするとアンタは中原中也君かい? 」
中原「なんで俺の名前知って…!?」
???「あー、答えたいところだけど生憎今は少し急いでてねぇ後で答えてあげるよ」
「その中原の後ろに居るのは太宰治、織田作之助、坂口安吾、檀一雄…か……」
何故かこの人物は文豪達の名前を知っているらしい、顔見知りでもないのにだ
???「ここも賑やかになったもんだねぇ」
中原「おいてめぇ、まだ話は終わって…!!」((殴り掛かる
パシッ((拳を止める
いとも簡単に中原の拳を軽く掌で止めた謎の人物
中原「なッッ…!!?」
???「話は後ですると言っただろ?そこ、通してもらえるかい…?」
中原「ッッ…!クソが…」
どうやら中原は諦めたようだ
???「ありがとう」
そう一言残すとその人物は廊下に向かって歩き出していた
太宰「結局誰なの?あの人…」
坂口「急いでるとか言ってたな」
檀「兎に角、 あれは不審者ってことでいいか?どうする?館長に言いに行ってみるか?」
織田作「それがいいかもしれへんな…!よし、行こか!!」
どうやら無頼派は謎の人物を不審者と思い込み、館長に知らせに行くようだ…
フードの人物が廊下を歩いていると、島崎、泉、徳田に出会った
徳田「?誰だお前は」
謎の人物に対して誰だ?と問いかける黒髪のこの男は徳田秋声
???「あー、その話後でいいかい?今急いでてねぇ」
徳田「なッ!おい待てッッ!」
???「それじゃあ…」
謎の人物は質問されても答える気はなく、其の儘早歩きでその場を去った
3人「・・・」
島崎「一体誰だったんだろうね、あの人」
不思議に思っている茶髪のこの男は島崎藤村、取材が大好きで、今にもその人物に取材をしたそうにメモを取り出している
泉「あんなボロボロのフードを被って館内を歩かないでもらいたい!!不潔!!!」
謎の人物に対して不潔!!!と大声を出し怒っており、殺菌スプレーをぶち撒けている(少し悲しい)…上手く説明しにくいが、ミルク色で合っているのだろうか…この様な髪色の男は泉鏡花、重度の潔癖症だ
その後、廊下を歩いていたらまた文豪に出会った。 白樺派である志賀直哉、そして新思潮派である芥川龍之介と菊池寛だ
簡単にこの3人を説明すると…
少し青髪っぽい様な黒髪の色をしているこの男は志賀直哉、この世界では「王子集団」と呼ばれるところの一人でもある
茶髪で髪をハーフアップでくくっているこの男は菊池寛、新思潮派の一人である
黒髪で、髪を後ろでひとつにして纏めているこの男は芥川龍之介、菊池寛と同じく新思潮派である
そしてその謎の人物は3人に囲まれ、怪しまれた
???「今日はよく人に出会う…」
志賀「誰だ?アンタ」
???「同じことをずっと言われるねぇそろそろ飽きたよ」
それもそうだ、自分の姿を明かさず文豪達の住まいである帝国図書館をうろちょろして居るのだから、怪しまれるのも当然である
志賀「こっちは質問してるんだが?」
???「すまないけど今急いでるんだ話してる暇は無いね」
菊池「図書館で本でも借りに来たのか?図書館はあっちの方向だが…」
???「まぁ用があると言えばあるね、だが本当に急いでるんだ後でいいかい?」
菊池は親切に図書館の場所を教えてくれているが謎の人物は図書館を利用しないみたいだ
芥川(この声…もしかして…!)
芥川が何かに気づいたようだ
???「それじゃあ」
芥川「あッ!ちょ、ちょっとまッ!!………居ない…」
だが時すでに遅し、謎の人物はとっくにその場から逃げるように居なくなっていた
菊池「どうした?芥川、知り合いか?」
芥川「う、うん!ちょっと僕追いかけてくる!!」
菊池「はぁ?って、おい、芥川!」
芥川は謎の人物を追いかけるようにして走り去って行った
志賀「まじでなんだったんだ?あの人…」
菊池「…さぁ………」
その人物はとある部屋に着く
館長室だ
???「この部屋に来るのは何年ぶりかな…」
そしてドアを開けた
???「元気にしてるかい?館長さん?」
館長「!帰ってきたのか!」
館長室の椅子に座って書類等を片付けているこの男は、帝国図書館の館長、皆からは館長と呼ばれ親しまれている
恐らく、謎の人物と館長は親しい仲なのだろう
???「長い出張だったよ本当に」
館長「お疲れ様、そこに座ってくれ、少し話そう」
???「おや、飲み物はくれないのかい?クスッ」
館長「あぁ、今用意するよ」
そうすると館長は、陶器で出来たカップに、慣れた手つきで紅茶を入れた
その頃無頼派は館長室前に立っていた
太宰「それじゃあ行くぞ…!」
3人「おう!」
そうすると4人は静かに館長室を開けた
太宰「し、失礼します…!ガチャ」
館長「ん?太宰に、織田、坂口、檀か?」
???「おや、来た時に見かけた4人組かい?さっきぶりだねぇ」
するとそこには不審者と思っていた謎の人物が椅子に座って館長と話をしながら紅葉を飲んでいるではないか!そのことに驚いた4人の内、1人が声を出した
坂口「!?さ、さっき談話室で見たフードの不審者!!?」
館長「不審者?こいつが?」
館長は不審者と呼ばれる人物を咄嗟に見た
???「あっはっは!面白いね、不審者か!」
何故か不審者と呼ばれて笑う人物、何が可笑しいのか4人には全く分からなかった
織田作「わしらその不審者が図書館に来たから報告しようと思って来たんです」
館長「お前一体何したんだ…」
不審者が居たので知らせに来たという織田作、謎の人物が一体文豪達に何をしでかしたのか不安で仕方ない館長、そして未だ笑っている謎の人物
???「何にもしてないよ、本当さ。 唯、少し急いでたから自分が何者か答えてなかったねぇ」
館長「急ぐ必要は無いと思うんだが…?」
それはごもっとも
???「絡まれるのが面倒くさかったからね、何とか振り払おうと思ったまでさ」
館長「お前なぁ………」
???「まぁ、丁度いい!何者か答えてやろうか」
どうやら自分が何者なのか話してくれるらしい
壇「こ、答えてくれるのか…?」
???「あぁ、答えるよ、どっちにしろここにいる文豪達全員に自己紹介しなきゃだったしねぇ」
文豪達全員に自己紹介…?唐突なこの一文に4人は少し混乱している
太宰「あ、あんたは一体何者なんだ…?!」
ガチャッ((ドアが開く
芥川「ハァ、ハァ……い、居た…!」
太宰「あ、あああ芥川先生…!!」
???「おや、芥川も来たのかい。まぁいい、答えよう」
???「私は」
楓「この帝国図書館、【特務司書】兼【建築家】 楓だ」
そういうと楓は被っていたフードを下ろし自己紹介をした
長い黒髪をサイドポニーテールにして留めた真っ赤な紅い瞳の女性。この人が言うにはこの図書館の特務司書兼建築家らしい
特務司書はまだ分かるが、建築家と言う部分に関しては違和感を覚える
無頼派「じょ、女性…!!?」
芥川「やっぱり楓だ!久しぶりだね楓!」
楓「あぁ、久しぶりだねぇ芥川お前に会うのは何年ぶりかな?」
芥川があの時何かに気づいたという時、芥川の心の中ではあの人物が楓だと確信していた、 だから呼び止めようと声をかけ、追いかけた
太宰「えッ、芥川先生と楓さん…?は知り合いなんですか…!!?」
楓「あぁそうさ、私がこの帝国図書館を作った数日後に転生してきたからねぇ芥川は」
太宰「楓さんが帝国図書館を作った…?芥川先生と知り合い…?」
檀「だ、太宰ぃー!!大丈夫かー!!?」
楓「こりゃあ少しゆっくりできそうな場所で話すしかないねぇ」
太宰は芥川と楓と言う女性が知り合いという事、そしてその楓がこの帝国図書館を作ったという事について頭が爆発しそうなほど混乱しており、其の儘倒れそうになっていた、そしてその隣で太宰を心配する檀…
そんな姿を見て、楓は場所を移動して詳しい話をするつもりらしい
食堂にて─────
楓達(館長は抜き)が食堂に着いた時、既に他の文豪達は昼御飯を食べていた
楓「おや、結構人がいるんだね」
文豪達(誰だ…?)
食堂に図書館利用者が来ることはまず無いというのに見知らぬ女性が来たのだ、誰だ?となるのが大半…遠くに「美少女だ!!!」という者、「とても綺麗なスタイルをしていらっしゃる…踏まれたい…!!」という者がいたが無視しよう…だが一言言いたい…こう見えても楓の身長はちゃんと高い(約170cmらしい)
芥川「今はもう十二時半だからね、全員いるんじゃないかな?」
楓「そうか、じゃあもうここで話そうかね」
「私は帝国図書館、特務司書兼建築家、楓だ、これからよろしく頼むよ」
文豪達「・・・?」
楓「無理もないよねぇ、急にこんな自己紹介されたら誰でも驚くか…」
当たり前である、そもそもなんでそれでいけると思ったのだろうか
菊池「って、その声、もしかしてさっき廊下で出会ったフード被ってた奴か…?」
楓「お、正解だ!アンタは菊池寛だね」
菊池「な、なんで俺の名前…!?」
見知らぬ女性に名前を見事当てられ少し戸惑う菊池
中原「あ、確かに、名乗ったはずないのになんで俺の名前知ってんだ?」
楓「それはね、館長から定期的に送られる手紙に書かれてるからだよ。どうやらよく暴れてるそうじゃないか…」
文豪達「あ…………」
ちゃんと心当たりがあるらしい、後で問いつめてみよう
楓「一応この帝国図書館を作った人なんだがねぇ」
堀「え…この帝国図書館を作った…?」
楓「文字通りこの帝国図書館の設計、そして建設、内装を全部やったのさ」
衝撃の言葉に驚きを隠せない文豪達、女性がこの図書館を作ったというこの事が本当なのか嘘なのか……
宮沢「そ、そうなの!?」
楓「あぁ、文字通り本当だよ宮沢賢治」
芥川「楓、あんまり呼び捨てで呼ぶのはどうかと…」
楓「そうかい?困ってるようには見えないけどね、他人の名前ぐらい好きに呼ばさせてくれ」
芥川「んー…困ったなぁ……」
楓は基本的に人の名前は苗字で呼ぶ
あだ名がある人等にはそのあだ名で呼ぶだろうが大体上から目線で人を呼ぶ
そんな話をしていると太宰が起きた
太宰「ハッ!!俺、いつの間にか寝てて…!」
坂口「起きたか太宰」
檀「今から食堂で楓さんの詳しい話聞くから座ろう」
太宰「え?あ、うん」
太宰も起きたところなのでそろそろ本題に入ろう
楓「さて、なんで特務司書である私が今まで帝国図書館に居なかったのか、から話そうとするかね」
「理由は簡単、政府のクソ野郎共からの指示で数年間出張に行っていたからだ」
「出張の内容は詳しくは言えないが大体アンタ達文豪に関するものと思ってくれ」((主もそこまで考えておりませぬ
島崎「一つ質問してもいい? 」
これは取材しなければ…!という程の勢いで島崎が楓に質問をする
楓「あぁ、いいよ、島崎藤村」
島崎「さっきこの帝国図書館を作ったって言ってたけど……本当なの?」
楓「そうだよ、実際に作ったところは見せれないしねぇ、今はこれで許してくれ」
そういうと楓は自分の掌を皆に向けると一つのワイングラスを錬成した
ちゃんとガラスで作られており、床に落としたら簡単に割れそうな普通のワイングラス
楓「こうやって私は何かを代償にして物を錬成するんじゃなく、一から錬成することができるんだ」
「こんな方法でこの建物を作った。勿論、物を修復することもできる」
文豪達(そんなチートみたいな能力があってたまるか)
普通のアルケミストは大抵何かを代価としてものを錬金する等価交換でなりたっている
だが、楓は違う
何故か代価を使わず物を錬成でき、しかも物を修復することも出来る
政府の人間達は前代未聞のこの能力を持った楓のことを「特殊錬金術師」と呼んでいるらしい
楓「だから何か物が壊れた時とか、建物に何かあった時は言って欲しい」
「他に何か質問はあるかい?」
文豪達 ブンブン((首を横に振る
島崎はまだまだ取材足りない様だが徳田に止められ少しだけ不機嫌
楓「そうか、それじゃあ自分の部屋で仕事でもしてこようかね」
「暫くここを開けていたし、書類や記録書も、溜まってるだろうねぇ…」
その時、廊下から誰かが来た……館長だ
館長「お、ここに居たか」
楓「おや、館長さん…何か用かい?」
館長「ちょっと来てくれ」
館長はそういうと楓に手招きをし、楓は「はいはい」と言いながら食堂を出ていった
楓「で、なんだい?大事な話かい?」
館長「大事な話というか…まぁ、その…」
何か話があるのだろうが、少し言いづらそうだ
楓「?恥ずかしがらなくてもいいさ、はっきりと言ってくれ」
館長「実はな……」
「【太宰】についてなんだが…」
楓「あぁ、あの赤髪の」
館長「そいつのことで話があるんだ」
楓「なんだい?問題児とかってことかい?」
館長「………アイツ、他の文豪達に愛されてるんだ」
楓「ん?え?今の聞き間違いかい?」
いいや、聞き間違いでは無い、館長ははっきり「太宰が文豪達に愛されている」と伝えた
何処か頭の中でそのことを否定している自分がいる楓、戸惑いを隠せない
館長「アイツは無自覚に他の奴らを虜にしてってなぁ…文豪達が毎日アピールしてるんだが気づかないからなぁ…」
楓「あー……ね……」
「つまり気にすんなということだね?」
秒で全てを理解し察した
館長「そういうことだ、あ、後…」
楓「まだ何かあるのかい?」
館長「アイツらが太宰関連で暴走したら止めて欲しい」
楓「あ、うん」
太宰のことになると文豪達が暴走するほど太宰のことを愛しているのだろう、もはや恐怖を覚える
楓「え、確認なんだが本当に全員が…?」
館長「そうだ、やばい時とかほんと、太宰、太宰とか言いながら太宰に抱きついてたからな」
楓「マジか、帰ってくるんじゃなかったかも」
今更後悔しても遅い、自己紹介もしてよろしくと言ってしまったのだから
館長「頼む、お前だけにしか頼めないんだ…」
楓「えぇ………帰ってきた直後にこの仕打ちは正気の沙汰じゃないけどねぇ……」
館長「もはや土下座させてくれ」
楓「辞めてくれ」
館長がそんな簡単に頭を下げていいのか。数年ぶりに帰ってきてこの情報量、それに対処出来てる楓もどうかと思う
館長「アレを見たら分かりやすい」
楓「アレとは?」
そう言うと館長が指を指す
そこにあった光景は────
食堂の椅子で美味しそうにご飯を食べる太宰と、その横で誰が太宰の隣でご飯を食べるかの睨み合いが始まっていた
しかも「ジャンケン」で
あ、今志賀と芥川が勝負して芥川が勝ち誇って志賀が地面に台パンしてる
絵面がとんでもない、これが本当にかの有名な文豪なのであろうか
楓「今すっごく故郷に帰りたい気持ち」
確かにあんなもの見せられたらそうなる
館長「頼む、他にまともな奴居ないんだ」
楓「終わってるねぇ」
本当に終わっている、後で又色んな文豪達と話すつもりだが1人ぐらいまとも枠は居て欲しい
「…まぁ、頑張ってみるよ……」
館長「本当か!ありがとう!!」
楓「ただし条件がある」
館長「条件?なんでもいいぞ」
楓「──────」
暫くして楓と館長が食堂に帰ってきた
太宰「あ、帰ってきた」
楓「…太宰」
太宰「は、はい、なんですか……?」
楓「アンタ今日から私の助手になってもらうから」
太宰「・・・へ?」
唐突な太宰助手宣言
これには文豪達も驚きを隠せない
そう、楓が出した条件は太宰を自分の助手にするというものだった
太宰「お、俺が、楓さんの助手……?な、なんで?!」
楓「別に芥川とかでもいいかなとは思ったんだけど、そっちの方が面白そうでねぇ」
勿論嘘だ
太宰を文豪達から守る為である
太宰「む、無茶苦茶だぁ………」
楓「安心しな、館長からも許可は貰ってるから」
「助手と言ってもそこまで働かせるつもりは無いさ、程々でいいからねぇ」
「ということだから、明日からよろしくね太宰」
太宰は少し困惑し、「は、はい…」と返事をした。その返事を聞いた後、楓は食堂を去った
太宰「俺、助手出来るかなぁ…なぁ、檀…」
そう言うと太宰は檀の方を見た
太宰「檀!!?どうした?! 」
檀は石の様に固まっている、石像みたいだ
織田作「だ、太宰クンが、楓さんの助手…?ということは太宰クンと楓さんが一緒に居る時間が長くなる……!!?」
それでいいのか織田作之助、最初檀と中原の喧嘩を止めて居たシーンでまとも枠かと思った私が莫迦だったよ
坂口「アイツ…俺の太宰を独り占めする気かッ…!!!」
坂口、少なくとも太宰はお前のでは無い。あとお前何回(俺の太宰)それ言うんだ
芥川「幾ら楓だからといって、僕の太宰君を渡す訳には行かない……」
上の奴と同じくお前の太宰では無い、それにお前私の知り合いだよな?なんで危険視されるの?信頼ないの?
志賀「楓って奴調子乗ってんのか…?」
乗ってない、危険(お前ら)から太宰を守るために助手にしたのだ
菊池「太宰、楓に何かされたら直ぐに俺らのところに来いよ」
何もしない、助手宣言しただけでこの有様か
太宰「えッ、あ、はい…!」
そして返事しないでくれ傷つく
(何故か楓さんが皆さんに嫌われているような……?え、楓さんの助手になることってそんなにダメなことなの?!)
そんなことない、善意で助手にしたのだ分かって欲しい頼む
太宰(……ご飯食べよ……、)
なんであの後そんな簡単に飯を食える?何故?
気の所為かねぇ、今すっごく悪寒がしたんだが…
こうして特務司書兼建築家の楓が図書館に帰ってきた。これから波乱万丈の日々が始まるのだった……
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