テラーノベル
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Kai
#読み切り
「 さぁ、あなたもそろそろ地下へ向かって 」
「 ……うん。行ってきます 」
先生に言われて、僕は1人でエレベーターに乗る。
ここは、” 化け物 “ がいる世界。
人間と化け者は戦争を繰り返し、青い空の下で、地上は黒い炭となった。
僕達の拠点は古びた中学校。
資源が減っていくばかりの人間側は、追い詰められてた。
でも、ある日突然、使える様になった能力で、着々と領地を取り戻している。
そういえば、巫女達が本を見つけたとか言ってたっけ。
そんなことを考えていると、エレベーターの扉が開く。
硝煙と泥の匂いが混ざった戦場。
僕は、自分が運び込んだ大量のレンガとセメントで築かれた、分厚い壁を通り過ぎる。
「こんなに頑張ったんだから、ボスは褒めてくれるだろうなぁ…… 」
胸を高鳴らせながら、前線を仕切っている男に駆け寄った。
「 ねぇ、ボスはどこ?報告しなきゃいけないことがあるんだ 」
男が僕の顔を一瞥すると、鼻で笑って言い放つ。
「 あ?ボスがお前みたいな下っ端に合うわけねぇだろ。さっさと持ち場に戻れ。クソガキ 」
「 えー…… 」
口を尖らせながらも、「 まぁ 会えるか 」と呑気なことを考える。
僕は下っ端じゃないし、ガキでもないけど!
考えてみれば、こんな最前線にボスが出てくるなんて事はないか。
「 とりあえず、目の前のこいつを片付けちゃうか 」
僕は咆哮を上げる化け物を見つめ、無造作に首は手を伸ばす。
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