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甲斐田晴side
どうしてこうなってしまったのだろう。
回らない頭で必死に考えてる。
湊「ふぁ⋯おはよ。」
この隣で欠伸をしながら上半身裸で
寝そべっているピンクと
紫メッシュの人は誰だ。
とりあえず自分の格好を確認する。
布団の中を見てみても、
パンツはしっかり履いているし
服も乱れた様子はない。
湊「ねぇ、おはよって。聞いてる?」
晴「すみません。どちら様ですか⋯?」
湊「え、マジ⋯?覚えてない系?」
晴「めっちゃ考えてるですけど、
︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎どうにも記憶がなくて⋯」
湊「晴が俺を拾ったんだよ。
︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎家においでって。」
晴「え・・・?えぇ!?」
昨日の記憶を呼び起こそうと思い返す。
そういえば昨日は散々だった。
晴れの予報だったから
傘なんて持ってきてなかったのに
会社を出る時には酷い雨が降っていて
珍しく平日に連絡が来たと思ったら
別れ話されたんだった。
あの酷い雨の中、折角会えると思って
楽しみに待ち合わせのカフェに
向かったのにな。
まぁ、仕事終わりなのに
ご飯じゃなくてカフェに呼び出された時点で
なんか違うんじゃないかなって
思ってたんだけど。
モ「ごめん。他に好きな人できた。」
サラッと開口一番要件だけ伝えられた。
付き合ってから2年くらいで
喧嘩もしたこと無くて
上手くいってると思ってたんだけどな。
僕だけだったのかな。
その後は1人でカフェに取り残されて
冷めたコーヒーカップの中身に映る
自分をただ見つめてて
しばらくして言われたことが
現実って実感が湧いてきて
泣きそうになってきたから
慌ててカフェを出た。
そしたら雨はいつの間にか止んでて、
なんでかな。
これじゃあ、涙が雨で誤魔化せないじゃん。
タイミング悪いな。やっぱりついてない。
って家に帰ろうと思ったんだけど
家に帰っても1人だなって思ったら
ぐずぐずに泣き腫らした目で
コンビニに寄って
缶ビールを大量に買って
暗い公園のブランコに腰かけて
一気に何本も飲み干したんだ。
買ったビールが
ほぼほぼ全部無くなろうとしている時
公園に1人って思ってたのに
急にブランコの隣のベンチの上が
モソって動いてびっくりした。
晴「うわっ、なんや人いたんだ。」
湊「酒くさっ⋯何その空き缶。やばっ。」
晴「おに一さんも飲む?」
湊「いや、いいわ。酒強くないし。」
晴「おにーさんはなんで
︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎こんなとこで寝てたんですか??
︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎住んでるんですか?
︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎行くとことかないんですか?」
湊「酔っ払いだるっ。質問攻めかよ。」
晴「僕な一振られたんです。
︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎だから家帰っても1人なんです。
︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎おにーさん行くとこないんだったら
︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎家に住んで。 僕が拾う。」
湊「ぶはっ、おもしろ!拾われてやるわ!」
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