「こんにちは。ねえ、顔赤いけど大丈夫?」着流しの青年
「えっ」
無二は顔を触ってみた。熱かった。心配そうに無二の真横に座る。
「熱あるんじゃない?送ってあげようか」
いい人そうなので無二は送ってもらうことにした。
「わざわざ送ってくれてありがとうございます」
無二はあるきながらお辞儀した。
「散歩になるからいいよ」にこにこしながら青年
常に笑ってるように見えて無二はその青年をちらちら見ていると
「何か言いたいことありそうだね」
「楽しそうだなと思って」
「そうだね。いつも刺激的なことがあって楽しいよ」
「刺激的なことって何ですか」
「それは内緒」
小悪魔的な笑顔を向けられ、無二はドキッとした。
そもそも無二がこの青年と歩きだしたのは穏やかそうで見た目がかなり魅力的だからだ。
何かもっと話すことないかなと思って無二は考えながら歩いていたら、青年に手を引っ張られた。
「わっ」
思わず青年にくっついてしまう。
「ほら、穴あいてるよ」
「あっ」
林道のコンクリートに人が入りそうな穴があいていて落ちるところだった。
「助けてくれてありがとうございます」
無二ははなれてお辞儀した
「そんなかしこまらなくていいよ。やっぱり熱で見えにくかったのかな」
「考え事してて」
「何考えてたの」
「それは、何話そうかと思ってて」
「僕に気を遣ってたの?ありがとう」
無二は手を引っ張られたこともあり、照れて話かけにくくなってしまった。
遠目に家がみえてくると
「あれが私の家です。ここまででいいです」
「じゃあね、無二ちゃん」
無二はその青年が無二の名前を知ってることに驚いた。青年は去った。次の日青年は無二の家の前に来ていた
「昨日の人!」無二
「小湊圭一っていうんだ」
「小湊さん。なんでまたここに」
「昨日熱っぽかったから見にきたよ。どうしてるかなと思ってさ」
「大丈夫ですよ、心配してくれてありがとうございます」
小湊は去った。
その一部始終を守若は見ていたのだった。
「何今のイケメン」
守若が突然無二の背後1センチに現れたから無二は驚いた
無二はあまりに近すぎるから離れた
「昨日熱っぽかったので送ってもらったんです。今日も心配してくれたようで」
守若は無二の額に手をあてる。無二は赤くなるのをおさえようとした。
「うーん?」
「大丈夫ですから」
無二はまた離れた
コメント
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これっ、三角関係になる予感…!✨今回のお話もとても素敵と思いました!✨応援します!