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吉田side
それから俺は、毎日浦辺のところへ通うことになり、今日で3日目。もちろんこのことは誰にも言っていない。
初日の帰りの車の中で、マネージャーさんに問い詰められたけど、何とか理由をつけて、解決したことにしている。
言ってしまって迷惑になりたくないから…。
でも本当は誰かに相談したいし、行きたくないのが本音なわけで..。
そう思いながらも、俺は今日も浦辺の屋敷の前にたどり着く。
💛「浦辺さん、こんにちは。」
浦「おお!吉田くん。今日も待っていたよ。」
そう言いながら、慣れた手つきで自分の太ももに俺が座るよう合図する。
3日連続で座っているから、さすがに慣れてきた。
でも、この男と話すことにはいまだに慣れない。
浦「吉田くん、今私は君に何をしてほしいと思う?」
💛「…..キス…ですか?」
浦「さぁ?それはやってみないとわからないよ。」
こんな感じで、自分で聞いておいてよくわからない返しをされるのが、やっぱり慣れなくてイライラする。
俺は仕方なく浦辺と唇を重ねた。
浦「…君は本当に下手だねぇ。3日もしているんだからそろそろ私の気持ちを考えてほしいものだ。」
いや、やれって言っといて文句かよ!
お前の気持ちとかわかるわけないじゃん。
💛「すみませんでした。じゃあ…もう一度…」
浦「いや、もういい。でもそうだなぁ…。よし。私がキスの仕方を実践して教えてあげよう。」
そう言って浦辺が俺の口の中に無理やり舌を入れてくる。
やばい、気持ち悪い。
口の中で歯をなぞったり、舌を絡めてきたり…。
俺と全然違うキス。でも気持ち悪くてそれどころじゃない。
俺は浦辺の胸あたりを叩く。
そしてようやく唇が離れた。かと思うと、今度は俺の首筋にキスを落としてくる。
💛「ひぃッ?!」
浦「なんだ、ここが弱いのかい?」
くそッ。ただでさえ首が弱いのに、こいつの気持ち悪さで余計に体が敏感になっている。
それに耐えられずに、
💛「やめてッ!触らないで!」
と言って、浦辺の体を思い切り突き飛ばした。
浦「なんだい?せっかくいいところだったのに。」
💛「あっ、その…。」
俺は冷静になり、ことの重大さに気づく。そしてすぐに謝った。
💛「ごめんなさい。俺、こういうの初めてだから、びっくりしちゃって…。」
少しでも可愛く言えば許されると思って、いつもより上目遣いをしてみた。
そしてそれが案外よかったらしく、すぐに浦辺の表情が柔らかくなる。
浦「なぁに、気にしていないよ。こっちもいきなりすぎたね。」
そう言うと、浦辺は突然、俺の体を見てニヤリと笑う。
浦「じゃあ今日は早いがここまでにしよう。」
💛「えっ?いいんですか。」
俺はつい嬉しくなってしまう。
浦「あぁ。あっそうそう。吉田くん、明日仕事はあるかい?」
💛「はい。グループでの仕事が入ってます。」
浦「おぉそうかい。それは楽しみだ。」
💛「?」
浦辺はまたニヤリと笑うが、それよりも、早く帰れるのが嬉しくて、俺は気にせず浦辺のもとを後にした。
次の日
💛「おはようございます。」
そう言って楽屋に入ると、珍しく俺以外の4人全員が揃っていた。
🩷「おはよ。仁人。」
💙「おっは〜」
🤍「おはよ。じんちゃん」
❤️「おはよぉ」
みんなと挨拶をかわし、俺は勇人の隣の席に座る。
そして勇人と話そうと、目を合わせると、勇人は目が落っこちちゃうんじゃないかってくらい目を見開いて、驚いた顔をしている。
💛「えっ?どうした?なんか俺ついてるかな…。」
🩷「えっ、いや…ついてるも何も…えっ?ガチ?」
勇人がこんなに驚いてるのはすごく珍しくて、俺は不安になる。すると他のメンバーも、俺を見ると驚いた表情になる。
🤍「えっ…。はやちゃん。これって…あれ?」
❤️「仁ちゃん?!うそやろッ?!」
💙「ええええええ!まじかよっすぃー!」
💛「みんなして何?俺なんかついてんの?怖いんだけど。」
不安そうな俺をみて、勇人が引き気味に言う。
🩷「えっと…仁人、鏡で自分の首元見てみ。」
そう言われるがまま鏡で自分の首元を見る。そこには、いわゆる「キスマ」がついていた。
💛「えっ?!うそッ…!」
俺はすぐに浦辺のものだと気づく。あいつ、これを見てあんなにニヤけてたんだなッ。しかも 予定聞いたのも、今みたいに困らせて、グループを崩壊させるための罠…。
🩷「…ねぇ仁人。それ…誰の?」
❤️「まさか隠れて付き合ってたとか?!」
💛「ちッ、違う!これは違うの!」
💙「でもいつもより吉田さん動揺してない?」
🤍「なんか隠し事?」
どうしよう…。完全に4対1で詰められてる。これ、素直に言った方がいいのかな…。
いや、だめだ。言ったら絶対、戻れなくなる。それに、浦辺の罠にまんまとハマったみたいで腹がたつ…。
🩷「…仁人?」
💛「あー!そう、これ実は虫刺され何だよ!最近夜に散歩行ってて!」
あまりにあからさまで無理やりな嘘に、メンバーみんなが困惑する。
でも誰も、これ以上追求することもなく、
🤍「そっか。それは大変だね笑。」
💙「さ、散歩!ええもんな!」
❤️「うんうん!最近虫多いし…! 」
あからさまに気を遣う3人。でも勇人だけは何も言ってくれなかった。
少しして、勇人に耳打ちされる。
🩷「ちょっとそこの裏庭きて。」(小声
💛「え、、うん。」(小声
そう言って俺と勇人は楽屋をでて、裏庭へと向かう。
やっぱりさっきのことかな。でも、何を言われても、絶対言わないようにしなきゃ。
🩷「…….ねぇ仁人。そのキスマ。本当に誰なの…?」
💛「や、やだなぁ。これは虫刺され何だって。笑」
🩷「いや、そんなはずない。どっからどう見てもキスマだもん。ねぇ。俺たちになんか隠してない?」
言いたい。言いたいよ。きっと今しかないとは思う。でも、言ったら、今度は勇人に迷惑かけちゃう…。俺はリーダーとして、優しい嘘をつかないといけない。
💛「隠してないよ。」
🩷「嘘。 」
💛「嘘じゃない。」
🩷「それも嘘。」
💛「ほんとだって。」
🩷「いや、俺にはわかるもんね。仁人、嘘ついてる。」
もうこれ以上は騙せそうにない…。
だったら、、もう、、
💛「嘘じゃないってッ!!何度言えばわかるんだよ!大体、勇人には関係ないッ!!」
そう言って、勇人の言葉を待たずに、俺はその場を立ち去ってしまった。
佐野side
「大体、勇人には関係ないッ!!」
その言葉が、今も胸に刺さって苦しい。
裏庭に1人残された俺は、静かに楽屋に戻った。
❤️「おっ!お帰り。」
💙「お帰り〜。」
🤍「お帰り。…勇人、なんかあった?」
柔太朗に、言われふと鏡で自分の顔を見る。
涙目で、眉も下がっていて、手も震えてる。
❤️「えっ!ほんまや!はやちゃんどしたん?」
💙「そういえば吉田さん帰ってきてないやん。」
🤍「……..仁ちゃんにキスマのこと聞いたの?」
🩷「…..うん。俺、どうしても気になって。でも、すごい怒ってた。嘘じゃないって。でもなんか….寂しそうな顔もしてた。」
🤍「…そっか。やっぱ俺は、なんか隠してると思う。」
💙「俺も。」
❤️「俺もやな。」
🩷「俺も…それは思う。でも、無理に突き止めたりはしないでおこう。きっと仁人にもなんかあるんだよ。」
みんなが俺の意見に頷く。
それから俺たちは、ただ仁人の帰りを待つことしかできなかった。
コメント
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ああっ第5話読み終わったよ…!! 浦辺さん怖すぎでしょ〜💦仁人のキツそうな表情が目に浮かんで切なくなった😭 でも勇人がちゃんと気づいてくれてるの尊い…!「嘘じゃないって!」って叫んじゃうとこ、仁人の必死さが伝わってきて胸がギュッてなったよ…💔 メンバーみんなで黙って待ってるラストもエモすぎて泣ける…次どうなるの気になりすぎる!! もりりんさん今日も最高でしたっ⭐️💕