拒食症になった彰人

投稿頻度糞ですみませんでした…この秋テスト多すぎてなかなか時間がなくてですね…。

言い訳はここまで！

それでは最終回、どうぞ！！！

#６　告白

冬弥達がいじめっ子をボコボコにしてしばらく経った頃。RADWEEKENDも越えた彰人達は、ある日crace cafeに集まっていた。

「彰人、誕生日おめでとう！」

「「おめでとう！！」」

クラッカーの音がcrace cafeに響き渡る。

「ありがとな、お前ら。それにMEIKOさん達も、わざわざカフェ貸してくれてありがとうございます」

照れくさそうに笑う彰人に、MEIKO達は「良いのよ」と微笑んだ。

「せっかくの誕生日なのに悪いが彰人、パンケーキ駄目そうだったらすぐ言えよ」

「そうそう！誕生日に吐いちゃうのは辛いだろうし」

「駄目なら代えになる飲み物とかはたくさんあるらしいから無理しないでね」

「はは、ありがとな」

彰人はそう言ってパンケーキを口に運んだ。

「…っっ！！！」

彰人の様子に、周りはビクッと身構えた。

……が。

「うっっま！！(☆∇☆)」

どうやらパンケーキがただ美味しかっただけらしい。その様子に、周りはホッとして胸を撫で下ろした。

その後彰人に各々プレゼントをあげ、しばらく皆でパンケーキを食べていると、ルカが冬弥の肩を指でツンツンとつついた。

「ねーねー冬弥くん、そろそろ…良いんじゃない？」

「ちょっとルカ…！！」

冬弥の元へ行ったルカを、MEIKOが慌てて連れ戻す。

「今冬弥くんに言ったら、彰人くんに聞こえちゃうでしょ！？」

「何よ～背中を押してあげただけじゃない」

そんな二人の様子を彰人達は遠目で見ていた。

「何か騒がしいな…どうしたんだ？」

「さ、さぁ…何かあったのだろうか…」

（確かに、そろそろだな…）

「あ、彰人…！！」

「ん？どうした…？」

（いざ言うとなると緊張するな…いや、大丈夫だ。俺の素直な気持ちを、伝えるだけだ）

いつの間にか店内は静かになっていて、ただBGMだけが鳴り響いていた。

「彰人、改めて誕生日おめでとう。産まれてきてくれて、本当にありがとう」

冬弥は彰人の手をぎゅっと握った。

「な、なんだよ急に…///」

「お前が誘ってくれて最初にデュエットしたあの日のこと、今でも覚えているんだ。

それまで感じたことのない、胸の奥が熱くなって声を出さずにはいられなくなるあの感じ…。

思えばその時から、俺は彰人に惹かれていた」

「そこから二人で歌うようになって、どんどん彰人のことを知った。

歌っている格好いい時とは裏腹に、パンケーキが好きな可愛らしい一面があること…

そつなくこなしているように見えて裏で壮絶な努力を重ねていること…

自分がどれだけ辛くても、それを表に出さずに他人にばかり寄り添うこと…」

そう言って冬弥は、彰人の手のひらの血豆を優しく撫でた。

「っ…！」

「これまでは、そんなお前に相応しい相棒でいようと思ってた。だがいつからか、彰人に対して相棒以上の感情が芽生え始めた」

「それって……」

「ああ。彰人からしたら迷惑でしかないと思うし、この会が終わったらこの気持ちは閉まっておくつもりだ。ただ、これだけは伝えさせて欲しい」

冬弥はまっすぐに彰人を見つめた。

「俺は、彰人が好きだ」

「…っ！！///」

冬弥の告白を受け、彰人は頬を赤らめたあと、涙を何粒かポロポロと流した。

「あ、彰人！？すまない、そんなに気持ち悪かったか…」

「ちげーよｯ…！バカ！ただ…その…嬉しくて……///」

「え…それって…？」

「…言わせんなよ///……だから…俺も、冬弥のことが好きだ」

「！！！…彰人！！」

冬弥は喜びのあまり彰人に抱きついた。

「ちょｯ…！笑」

「大好きだぞ、彰人…！」

「……俺も///」

その瞬間、店内は拍手と歓声に包まれた。彰人と冬弥を見ながら、こはねと杏はこれまでについて話していた。

「とうとう言ったね～！いやあ長かった！」

「結構長い間両片想いだったんだよね？」

「そうそう！彰人は私とかMEIKOさん、レンくん、ルカさんによく相談してたな 」

「青柳くんは、私とリンちゃんとミクちゃんとKAITOさんだったかな…見事に分かれてたせいで、なかなか両片想いって気づけなかったんだよね」

「だね～……ねえこはね、こはねは私のことどう思ってる？」

「えっ！？///えーっと…」

「こはねが言わないなら私から言うけど…」

「ちょ、ちょっと待って杏ちゃん！私から言わせて欲しい…！」

「どうぞ…？」

「その…好きです！杏ちゃんのことが！恋愛的な意味で…！」

「…ふふ、私もーー！！」

杏もこはねにガバッと抱きついた。

「告白してるとき可愛かったよー！さっすがこはねー！！」

「あ、杏ひゃん…///」

以下、バチャシン達。

「ふふ、まさかこのカフェで同時にカップルが生まれるなんてね。オーナーとして嬉しいわ」

「まあ、あの子達らしくていいんじゃない？」

「皆今までたくさんの辛いことを乗り越えてきたから、その分たくさん幸せになって欲しいな」

「「そうだね！/そうね！」」

ーENDー

はい、というわけでこれにて拒食症の話はおしまいになります！ここまで読んでくれて本当にありがとうございました…！

あ、あとこれからは私単発の読み切りも増やしていきたいと思っているので、何かリクエストがあったらどんどんコメントしてください！

改めて、本当にありがとうございました！