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8 妹の暴走
9 敗北、精神の姉と話す
10 姉の力を得る、勝利
11 メアだと宣言する、颯が落ち込んだのをレオンが慰める二代目メア完成!
12 侵略開始
13 優奈と再開(闇堕ち)
14 優奈に勝つ
15 帰還(一珠に攻撃)
16 数ヶ月後(レオン不明)
17 一珠が登場
18 優奈VS一珠
19 闇優奈を受け入れ覚醒
20 勝利
21 最終話
22 エピローグ
最終話 世界を正すには…
レオン「この世界を正すには悪がいるんだ。」
レオン「人々が怯えるような、犯罪者が、だから俺が汚れ役をする。革命軍は悪党を倒したヒーローだ。」
レオン「そうすれば人々は革命軍に従うようになる、だから」
レオン「お前の前にいるのは澪苑じゃない、人々を虐殺した犯罪者、一珠だ。」
ユウナ「そんな、嫌です。」
ユウナ「私は、澪苑さんを殺したくない。」
レオン「大丈夫だ。俺のわがままを聞くつもりでいい。」
ユウナ「けど、」
レオン「もう、時間が無いんだ。」
レオン「日に日に死が近づくのを感じる。」
レオン「だから、最後くらい誰かの為に生きたい。」
ユウナ「分かり……ました。」
ユウナ「あなたのわがままを聞いてあげます。」レオン「ありがとう。」
そうして、私は彼に、彼女に刃を向ける。
レオン「なぁ、」彼が問う、
レオン「お前は、僕なんかが親友で、良かったのか?」
ユウナ「愚問ですね、 あなた以外考えられません。」
レオン「そうか。 ありがとな、」
あれからしばらくして、世界は変わりました。危険人物の一珠を革命軍が倒したとして話題になり、従う市民が増えました。
これも全部、あなたのおかげです。
数人しか知らない真実、
この平和が、
世界が、
誰によって作られたのか。沢山の人が笑っています。笑えるようになったんです。
だけど、
それでも、
私たちは笑えません。だって、
1番、ここにいて欲しい人がいないから。
あなたがいないから。
ユウナ「ねぇ、澪苑さん。」
この世界は、本当に正しいのでしょうか。
あなたの、たった1人の犠牲の上にある平和、それは正しいのでしょうか。きっと正しく無いかもしれません。
だけど私たちは、正しいと信じています。
じゃないと、あなたの犠牲が、想いが、無意味になってしまうから。
ユウナ「いつか、あなたの元に行けたら、私たちは笑えるでしょうか?」
EPILOG 桜と彼
きっとこの先も、
いつか、世界が壊れても、
誰も彼を知らないのだろう。
世界の為に、
笑顔の為に、
平和の為に、
命を懸けたヒーローの事を、
誰も知らないのだろう。
だけど、それでも彼のおかげで世界が変わった。 誰も知らなくても私たちは知っている世界の真実。
どうか彼が、ヒーローが、報われますように。
・・・
そう、願って私は、花束をそこに置いた。
彼の墓、他と何ら変わらない、その墓に花束を置いた。
桜の木の下、私たちは、墓に頭を下げる。
そして、彼に背を向けて歩き出す。
心の中で「さようなら。」「見ていてください。より良い世界にしますから。」と告げて。
歩き出した時、風が吹いた。
散っていた桜が舞い上がり、視界を彩やかに染め上げていく。
そして、微かに背後で優しい彼を感じた。