テラーノベル
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店員「ありがとうございました〜、またお越しくださいませ〜」
店員の声が店中に響いて、8人は次々と店から出る。バスや電車を確認したり、タクシーを拾おうとする人もいれば、そのまま相手の家に泊まる人もいる。俺は前者かな。
mg「阿部ちゃんどっち方面すか?」
ab「俺あっち」
mg「一緒っすね」
ab「そうなんだ。一緒行こ?」
mg「うん」
目黒くんも同じ方向なんだ。こっちに帰る人って結構少ないのに。すると後ろから少しだけ話し声が聞こえた。
sk「えっ、めめってこっちじゃない?」
dt「今日はParty Timeなんだよ」
sk「およ?パーティータイムとは?」
fk「まあ2人だけの特別な時間みたいなことだと思え」
目黒くん、ほんとはこっちじゃないんだ。俺が酔ってるからわざわざ送ってくれてるのかな。
ab「目黒くん、こっちじゃないんでしょ?さっきみんな言ってたよ」
mg「そんなんどうでもいい」
目黒くんのやりたいことが分からない。どうでもいいわけないのに。
ab「俺ここまで来たら大丈夫だから、送ってくれたんでしょ?ありがとう」
mg「送ったつもりはないよ」
ab「えっ?」
mg「阿部ちゃんさ、あざといキャラ作ってたでしょ?」
なんで!?なんでバレたの!?みんなはいつも俺のこと無意識なあざとさだと思ってるのに、なんで目黒くんは分かるの?
ab「なん、で…?」
mg「なんとなく。酔ってるように見えて、目はずっと獲物狙ってるみたいに鋭かったし、なんもなんも変わんないから、顔が火照るだけの人かなとか思ったんだけど、火照りにしては少し不自然だったから、チークでも塗ってるのかなって」
ab「…そうだよ」
mg「なんでそこまでしてキャラを演じるわけ?」
根本的な理由。今思えば、あざといキャラを演じることが普通になってしまった。無意識に人間観察をして、好みの人に照準を合わせ狙い撃ち。
そんなことが当たり前になって、なぜあざとくしているのか、分からなくなった。
まず、俺のあざといキャラはいつから始まったのか。おそらく、もともと無自覚だったあざとさを周りに指摘されて、俺ってあざといで売っていけるんだ、と思った時だ。それから演じるようになってしまった。
でも、演じることにも意味を見出していた。
ab「強くなきゃ、戦えないんだよ。キャラがなきゃ、技がなきゃ、自分は丸腰」
mg「そんなに、恋愛に執着するのはなんでなの?」
ab「恋愛に執着してる感じじゃないけど、誰かに愛されたいの。出来れば自分の好きな人に。掴みたい幸せがあるから」
mg「ふはっ!」
真面目に返答したのに、目黒くん、いきなり笑い出して。何か変なことでも言った?
mg「ごめんごめん笑、やっと本音聞けたなって思って」
ab「はぁ……?」
mg「俺の作戦勝ち!」
ab「えっ?」
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コメント
3件

一気に読みました。 🖤落とすための作戦が 本当は転がされた💚が🖤に 続き楽しみ😊待ってます♪
初めまして!すごく面白いです💚続き楽しみにしております😃✨️
第3話、一気に読んじゃいました……! 目黒くん、阿部ちゃんの“あざといキャラ”をこんなにあっさり見抜くなんて。しかもその上で「作戦勝ち」って笑う余裕、めちゃくちゃ効いてますね。 阿部ちゃんが“強くなきゃ戦えない”って言うシーン、すごく胸にきました。キャラを鎧にして生きてる感じ、痛いほど伝わってくる。 お互いに探り合いながら、少しずつ距離が縮まっていく感じがすごく好きです。次が気になる……!