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『二章 勇ましき愚者共のファイターズ』
…
体が重い、起き上がれない
何かが上に乗ってるような…
?「秘田…」
秘「……」
愛「…起きた?」
秘「瑛美か…」
なぜか瑛美が俺の上に乗っている、恋愛ゲームだったらきっと恋が発展するだろうけど
瑛美の顔でそんなわけがないと察した
秘「どうしたんだ?」
愛「ちょっと…2番ビルまでついて来てほしいの」
いつも凛々しく、澄ました顔をしている瑛美が顔を歪ませて焦っている
秘「…わかった」
俺は急いでベットから飛び起き、瑛美と一緒に2番ビルへと向かった
【2番ビル】
天「おっ、ハナビ」
秘「由鶴!?」
真っ暗な2番ビル内に懐中電灯を持った由鶴がいた
愛「私が呼んだの」
秘「そうなのか…」
天「夜中に急に起こされて…なんで2番ビルに?」
愛「……紅葉が帰ってこないの」
天「は?」
愛「19時ごろにここに行ったきり帰って来てないの」
今の時間は23時
帰って来てないなんて明らかにおかしい
秘「…他のところにいるって可能性は?」
愛「多分ないと思う…全部の場所を探したし」
天「…それやばくない?殺されてる可能性も…」
愛「…まだ上で剣をやってる可能性もあるでしょ」
天「でも殺された可能性もあるから死体発見アナウンスを鳴らすことができる人数を連れて来たんだろ?」
愛「…そ、うだけど」
確か瑛美は美麗と仲が良かったはずだ
殺されたなんて、信じたくないよな
秘「…確認しに行こう。きっと美麗は殺されてないはずだ」
天「…そーだな、確認しないとわかんないし」
愛「…ありがとう、じゃあ行こう。」
そう言い、俺たちはエレベーターに乗り込んだ
【エレベーター内】
天「…そういえば、なんで俺たちを起こしたの?」
愛「…なんとなく」
秘「なんとなくか」
天「隣の部屋は兎月と蛇足だろ?そっちの方が信用できそうだけど」
愛「…ほら、もうついたよ」
秘「…」
エレベーターがつき
ゆっくりとドアが開く
これが地獄への門だと誰も知らずに
愛「紅………葉…………」
天「…」
秘「……」
そこには、剣で串刺しにされた紅葉の姿があった