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〖あと25日〗

霊夢が泣いたあの日から、あいにくの大雨が続き、暇を持て余す日々が続いた。魔導書を読もうとするも、意味を感じないので結局やめる。キノコ採取に行こうとするも、意味を感じないのでやめる。レポートを書こうとするも、意味を感じないのでやめる。ほとんど無気力状態になってしまい、なおかつ大雨が降っているので、もう何もする気が起きなかった。ただボーっと窓の外に降りしきる大きな雨粒を見ていると、扉がノックされる音がした。こんな大雨の中に出歩くやつなんて、元気すぎる妖精か、もしくは動物がドアに当たったかのどちらかだろう。そう思い、私はドアをゆっくりと開けた。そこには、香霖こと森近霖之助がいた

「香霖!どうしたんだ!?こんな悪天候の中…。取り敢えず上がれよ、風邪引くぜ?」

私は慌てて近くにあった綺麗なタオルを背の高い男性の頭に背伸びしてかけ、腕を引き自分の家に入れた。

「あぁ、すまないな。少しお前に用があったんだ…だが、出かけているうちに雨足が強くなってしまったんだ。しばらくお邪魔させてもらうよ。」

そう言って彼は家に入る。


「で?用ってなんだ?」

机の上の散らばった紙やレポート、魔導書や薬草を片付けながら、私は聞いた。

彼は苦笑いしながら、こう答えた。

「あぁ、お前に貸した魔導書があるだろう?アレが仕事の関係上、急に必要になってしまったんだ。明日には完成させないといけなくてな。だから返してもらいに来たんだ。」

私が出したお茶を啜りながら、彼は言う。

灰色がかったサラサラの髪をタオルで吹いている香霖に、魔理沙はこう返す。

「分かったぜ!…あ!どーせなら他に借りた魔導書や歴史本も返すぜ。」

そう言って彼女は彼から借りた大量の本をまとめ始めた。彼はその光景を奇妙に思ったらしい。

「…珍しいな?お前、そんなの気にしないだろう?」

黄色がかった目を見開き、彼は言う。

「心外だな!私にも整理整頓の概念はあるんだぜ?」

…まぁ本当はもう意味が無いので返すだけだがな。そう思いながら彼女は本をまとめ、彼に手渡す。

「ありがとな!香霖!」

そう言うと香霖は本日初めて微笑む。

「相変わらずだな。お前は。…それじゃあ目的のものは手元に戻ったし、そろそろ帰るとするよ。」

彼は立ち上がり、片手に本、片手に傘(無許可で魔理沙のものを持って帰ろうとしている)を持ち、器用に腕と足で戸を開けた。

「じゃあな、魔理沙」

ニッコリ笑って彼は言った。

「ばいばい、香霖」

そう、笑って返せた。多分だけど。

霧雨魔理沙は普通の人間でした。

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